二十歳の頃、どう過ごしてた? GARDEN 津田恵さんの二十歳の頃。

 

成人して、大人としての第一歩を踏み出す年齢であり、多くの美容師さんにとっては、美容師人生のスタートでもある二十歳。今、業界で活躍するみなさんは、当時どんなことを考え、どんな日々を過ごしていたのでしょうか?


今回は、GARDEN(ガーデン)のアートディレクターを務める、津田恵(つだめぐみ)さんに二十歳の頃のお話を伺いました。

 


 

二十歳の頃、どう過ごしてた?

 

 

─津田さんが美容師を目指したきっかけは?

 

小学校の頃に、母について美容室に行ったことです。こんな仕事もあるんだと知って、「美容師っていいな」と思うようになりました。中高生になってからは、自分のヘアアレンジをしたり、友達の髪を遊びで切ったりしていて、それがすごく楽しかったんですよね。幼い頃に漠然と抱いた夢でしたが、そこから気持ちがブレることはありませんでした。

 

高校を卒業するタイミングで、地元から近い神戸の美容室に就職。通信制の美容学校に通いながら、免許取得を目指しました。2年間学校に通ってから働き始める人が多い中で、就職して通信で学ぶことにしたのはいくつか理由があって。1つは、そのほうが効率良く技術を学べるんじゃないかな?と思ったから。もう1つは、地元があまりにも田舎で、早く家を出たかったから(笑)。寮があるサロンに入って、働きながら自分で学費を払えば、親にも許してもらえるんじゃないか?と思ったんです。

 

 

─では、就職してからはサロンの寮で生活を?

 

そうですね。3LDKの団地みたいなところに、先輩や同期と6人くらいで住んでいて、毎日が合宿のようでした(笑)。

その頃から私は負けず嫌いで、チェックは誰よりも先に受かりたいと思っていました。人一倍練習していましたし、それと同じくらい遊びにも全力だったので、すごく忙しい日々でしたね。会社自体もスピード感を持ってカリキュラムを進める感じだったので、2年くらいで、大体の項目は終えていたんじゃないかな。

ただ、18歳で入社しているので、その時点でようやく二十歳くらい。正直、技術や接客など、さまざまな面でまだ不安があったんです。これからのことを考えた時に、「同級生たちはようやく専門学校を卒業して就職するタイミングだし、転職して一からやり直しても差はつかないかも」と思い、環境を変えることにしました。

 

─2社目は、どちらのサロンに入られたんですか?

 

知人の紹介で、大阪のサロンに入りました。ほぼ終えていたカリキュラムもまた一から学び直すことになりましたが、新しい環境で働くのはすごく刺激的でしたね。スタイリストになるまで、4年ほどそのサロンで働きました。

 

 

実はもともと、都会で働くことや、有名店に入ることに強い憧れがあるタイプではなかったんです。田舎者なので「自分なんかが雑誌に載るなんて…」と引け目も感じていましたし、小さい頃に見た町の美容室の風景に憧れてこの世界に入ったので、自分もサロンワークをメインで頑張りたいと思っていました。

その気持ちに変化があったのが、2社目にいた頃。そこのオーナーがたまに東京でセミナーをやっていて、それにアシスタントとして付いて行かせてもらったんです。右も左もわからないような状態でしたが、東京の美容師さんと話してみて、わからないなりに「なんか楽しそうだな」と思って。そこで初めて東京に興味を持って、業界誌なども読み漁るようになりました。

 

─その後、GARDENに入社されたんですね。

 

はい。業界誌も一般誌もたくさん読みましたが、どの雑誌にも絶対にGARDENのスタイルが掲載されていたんですよね。気になってサロン見学に行ってみたら一気に惹かれて、「ここに入りたい」と思いました。

当時のGARDENは、打ち出すスタイルの幅が今以上に広くて。方向性を絞っていないところに魅力を感じましたし、一色じゃないサロンだからこそ、新しい自分のブランディングができるような気がしたんです。

 

 

GARDENに入社後は、もう一度アシスタントから学び直しました。でも、東京に行くなら0からやるのが当たり前だと思っていたし、それ自体が辛いと思ったことはなかったですね。ただ、中途として入っている分、デビューまであまり時間をかけすぎてはいけないなと、焦りのようなものはありました。当時のGARDENではデビューまで平均5年ほどかかっていたのですが、自ら3年でデビューすると期限を決めて、毎日必死に練習していました。

 

─2年の短縮は、かなり駆け足ですよね。その期間、辛くなることはなかったですか?

 

もう、辛いと思う暇もなかったです。こうして落ち着いて振り返ればたしかに辛い瞬間もあったけど、その頃は必死すぎて、気づいたら明日が来ているような毎日でした。

それまでの経験もあったので、レッスン自体で大きく躓くことはなかったと思います。ただし、先輩方にはシャンプーの段階から「お前、今までなにやってたんだよ」とか、けちょんけちょんに言われていましたが…(笑)。

それに落ち込んでいる時間がもったいないし、厳しく言われてムカついた人のことは、全員売り上げで抜いてやろう!という気持ちでした。反骨精神で日々を乗り切っていましたね(笑)。

 

 

>3年間で駆け抜けたアシスタント生活。当時のスケジュールは?

 

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