輝く美容師の裏側にフォーカス あの人の「裏ガオ」−第一回OCEAN TOKYO sunny米田星慧さん

不安やビビりがちな心を克服するのは入念な準備がいい!

 

 

今でも、「いつか全てを失ってしまったらどうしよう」とか「誰にも必要とされなくなったら…」とか、いつも不安を抱えています。でもその不安やビビりがちな心を克服するのは単純に“準備”だと思うんです。

 

先日も千葉の美容専門学校で学生を前に話す機会があったのですが、全部合わせたら3週間前から準備していました。僕の場合、普段からお客さんと話した言葉を忘れたくないので、カットが終わった瞬間にすべて話したことをスマホにメモをしているんです。取材や講演があるときは、それを全部読み直して、自分が何を伝えたいのかをシミュレーションします。

 

これは普段も同じで、不安なので、カットでもカラーでもとにかくカウンセリングを入念にするんですよ。とにかく心配性なので準備をめちゃくちゃするんです。会社でプレゼンするときも一人だけ書類作るタイプだし。話し方とかも考えますしね。

 

 

準備ってして当たり前だし、“本気度”が図れると思っていて。例えば、デートでも同じ。その日その場の流れでOKという人もいるかもしれないですけど、僕はそう思いません。「こういうところに行ってこういうことをしよう」と決めておいて、食事する場所を予約しておくっていうのは当たり前のマナーだと思うんです。ここで力量が求められるのは、デート中の会話や振る舞いだけで、その手前の準備部分は全部本気度の表れだと思っています。

 

若者という“外側”のファンを作る重要性は、プロレスから学んだ

 

 

同年代の人たちとあんまり趣味が合わないというのも実はコンプレックスなのですが、僕の場合は、大好きなプロレスから人生を学んだんです。

 

というのも、プロレスは社会の縮図なんですよ! 格闘技は選手が強ければ人気になりますが、プロレスって違うんです。試合の技術があるのはもちろん、カリスマ性やルックス、そしてバックステージや所属している会社内、世の中に対してどういう態度を取るか…それを見て会社が誰をプッシュするかどうかを決めるんです。トータルで優れている人に対して、会社が投資する形です。だから、プロレスの世界では会社にプッシュされるかされないかで明暗が別れることも多々あるんです。

 

僕が好きなのは、WWEというアメリカのプロレス団体。WWEには、1000人くらいレスラーがいて、TVショーに出れるのは20人くらい。20人で2時間の放送を埋めるけど、プッシュされていない選手たちが自分を懸命にアピールするために、突然登場することもあるんです。

 

 

僕がOCEAN TOKYOに入るときにファンたちの支持を受けていたのはCMパンクというレスラーで、彼はものすごい技術をもっているんです。試合もトークもすごくうまい。でも、会社からプッシュされない理由は、全身入れ墨とかいろんな理由。そのCMパンクがある日突然、テレビ放送中にマイクを握りいきなり所属している会社批判、社長批判をはじめたんです。もちろん、マイク途中も映像も途中で切られて次の日クビになった。

 

でも、次の日からはその興行がどこの会場に行ってもCMパンクの登場を熱望するコールしかおきないんです。ファンたちの熱量があまりに大きすぎて、会社は彼を再雇用することになります。結果、人気のバロメーターであるTシャツは歴代最高の売上を記録し、興行の中でも、彼がストーリーの真ん中に置かれるようになりました。CMパンクは、所属会社という内側からプッシュしてもらうのではなく、自分で自分をプッシュしてのし上がっていったんですよ!

 

>不安は誰かの、何かの原動力になる!

 

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