ニューヨークのセレブが愛するエドワード・トリコミはどれほどプロフェッショナルなのか? 『ウォーレン・トリコミ』寺田洸さんが語りつくす

 エドワード流カウンセリング。3つの提案が「僕が切る」価値を高める

 

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どのサロンにもエドワード氏がセレクトした自らの仕事や顧客の写真が飾ってある。写真は表参道原宿店。有名セレブたちがたくさん

 

-特に印象に残っているカウンセリングはどんなものですか?

 

お客さまがぼんやりしたイメージでオーダーされたときに、エドワードは必ず提案をするんです。しかもそれがかなりのビッグチェンジの場合も多くて。切り込んだヘアスタイルだったり、ロングヘアの人にショートヘアを提案したり。日本だったら変化の大きい提案は美容師も遠慮してしまうし、お客さまも不安が先行したりしがちじゃないですか。でもエドワードにはさっき話したような考え方があるので、すごく主張するんです。

 

で、最終的には悩んでいるお客さまの気持ちをノセちゃうんですよ。そしたらもう完全にお任せ。スリーセレクションと彼は言っていたのですが、そういった大胆な提案も他の人にはとって代われない彼の魅力なんだと思います。

 

-スリーセレクション……。3つの選択肢を提示するということでしょうか?

 

そのとおりです。そのお客さまに似合うと思うスタイルを最低でも3つは頭の中に用意して、お客さまと一緒にいいものをつくっていこうということです。長さの違いや、質感や色味の違いなど、微妙なディテールの違いでいいんです。美容師側からのアイデアの提供があるかないかで美容師の価値はかなり変わってきますよね。僕も日本のサロンでスタッフと共有し、実践するようにしています。

 

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シンプルでスタイリッシュな表参道原宿店の内装はエドワード氏プロデュース

 

>日本の『ウォーレン・トリコミ』に引き継がれる彼の教え

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