心に響いたボスの一言 Doubleの静かな変革

美容師をずっと続けるためのダウンシフト

 

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ウチのサロンは、ありがたいことに、たくさんの撮影やヘアショーに携わる機会があります。そういったときは、帰宅が深夜になることも少なくありません。一人のときは、そんな日々をとても楽しんでいました。ただ、結婚してから、ほとんど家にいる時間がないのはどうなのかな…と思うようになりました。

 

代表の山下に相談すると、まず「どうしたい?」と聞かれました。そのあと、「美容師はいくつになってもできるいい仕事だからさ。とくに女性は、結婚、出産などいろいろあると思うけど、だからこそ、長く続けることを考えてほしい。どのくらいの感じできるかな?」と言ってくれました。「Doubleで長く続けてほしい」という気持ちが、うれしかったですね。

 

今は、自分のお客さまが夕方遅くに入らない場合は、早めに帰らせてもらっています。日曜日も月に1,2回はお休みをいただいているので、夫婦ですごす時間が増えました。最初のころは、そういう働き方に慣れていなかったから、なんとなく私の居場所がなくなる気がして、複雑な気持ちになったこともありましたね。

 

でも、一年もすると、自分らしく働けるようになってきました。気持ちと時間に余裕が生まれたから、お客さまとの接し方にも幅が生まれたと思います。

 

私の入ったころは、男性スタッフが多かったのですが、随分と女性アシスタントも増えてきました。新しい働き方にチャレンジさせてもらっている立場として、女性美容師としての働き方のひとつを、後輩の子たちにも見せてあげられたら…と思っています。

 

♦♦♦ 応援メッセージ♦♦♦

楽しく働ける方法を考えながら一生続けたい!

 

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ガチガチの美容漬けの毎日を送る時期も必要だと思います。でも、美容師は一生続けていける仕事だからこそ、公私のバランスがすごく大事なんじゃないでしょうか。正直、私はもっとサロンにいたいと思うこともあります。それでも、心の底から美容の仕事を楽しんで、仲間と絆をつくりながら続けていきたいから、ダウンシフトしました。前向きな選択の結果なんです。

 

プロフィール
Double Hair
Stylist/増山 聡子(ますやま さとこ) 

大阪府出身。ル・トーア東亜美容専門学校卒業後、心斎橋のサロンで1年間勤務後に上京。HEARTSを経てDoubleに異動。女性スタイリストの先駆け的存在として、サロンワークや撮影に勤しむ。現在はスタイリストとして第一線に立ちながら、代表の山下氏とともに女性が長く働けるための環境づくりに取り組んでいる。

http://www.hearts-hair.jp/Double/index.html

 

(取材・文/外山 武史  撮影/菊池 麻美)

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