3年3カ月の育休を経てサロンに復帰した今思うこと

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さいたま市大宮区にあるPENSERは、大きな窓と味のあるヨーロピアン家具が印象的なサロン。根強いファンを抱えている人気サロンです。そこで働く小棚才織(こたなさおり)さんは、3年3カ月の育児休暇から復帰したばかり。産休で職場を離れるときはどんな心境だったのか、そして、結婚出産前と今とでは働き方がどう変わったのかを伺いました。

 


 

天使の看板に赤と水色の椅子、大宮で話題のサロン

 

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専門学校に通っていたとき、「大宮に一軒だけかわいいサロンがある」という噂がありました。ルネサンス時代の絵画のように、天使があしらわれた看板。小さなサロンのなかには、赤と水色のかわいらしい椅子とセット面は二つ。味のあるヨーロピアン調の家具に囲まれ、boyの茂木さんのもとで修業を積んだオーナーがシザーを握る。そんなお店だったんです。

 

私はそこで働きたいと願っていたんですが、小さなお店だったので採用活動をしていなくて…。なので、客として通いながら違うところで働いていました。でも気持ちは伝えてあったので、あるとき運よく入れてもらえることになったんです。サロンは7年前に移転して今の場所に移ったのですが、ここがまた素敵なところで、春になると大きな窓から満開の桜を眺められるんですよ。

 

そんな恵まれた環境で、サロンワークを約20年続けてきました。自分が納得できる仕事をして、お客さまに喜んでもらえる。お客さまと一緒に成長できるのも美容師の仕事のいいところですよね。

 

最初に出会ったころは予備校生だったお客さまが、「片想いしている男の子と同じ大学に入って、付き合って、結婚します。式は軽井沢であげるので、ヘアメイクお願いします」と言ってくださっていて、本当にその通りになったんです。そのお客さまは、雑貨屋さんになるという夢も叶え、今は世界の雑貨を買い付けています。まさに有言実行ですよね。こんな風にお客さまから学んだり、影響されたりすることがすごくたくさんありました。

 

>続けていれば必ず次につながっていく 

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