人生は何をどう受け取って、どう思い込むか

－「大悟さんに切ってもらうと彼氏ができる」というジンクスがありますが、お客さまをモテさせるための秘訣は何でしょうか？

いかに自信を持っていただくかということに尽きますね。技術でモテる髪型にするのは当たり前なのですが、過ごす時間の質についても考えるんです。限られた時間でどれだけ相手のなかに言葉を残して、自信を持たせられるか。僕は自分の葬式のときに、どれだけ「大悟のおかげで」と言ってくれる人を集められるかを人生の目的にしていて、そのために相手に言葉を残すということをとても意識しています。人生は“何をどう受け取って、どう思い込むか”なので、その思い込みと受け取り方を変えてあげるということを会話のなかでしていますね。自信がないという状態は、逆に言えばまだその人の伸びしろがあるということ。これからがチャンスなんですよね。

－お客さまをモテさせる上で、外見の点ではどのようなアドバイスをされますか？

ジョン・マニングというイギリスの心理学者によると、右手の左手の薬指と人差し指の長さを図って、どちらの指が長いかで男性ホルモンと女性ホルモンのどちらを多くもって生まれてきたかがわかるのですが、僕は女性が結婚指輪をはめる左手でそれを見て、そこに顔の形によって性格を4タイプに分ける診断を組み合わせたカウンセリングを行っています。タイプによって似合う長さや髪型、洋服のテイストも変わるので、お客さまにはこのカウンセリングを通して参考にしてもらうようにしていますね。

－大悟さんのように、人と楽しくコミュニケーションをとるコツは何でしょうか？

僕は基本的に、何でも楽しむ心がけをしているんです。どうやったら楽しくなるかを考える。あとは、仕事も恋愛も人生も、エンターテイメントとして捉えると、目の前の人を喜ばせるにはどうしたらいいかが見えてくるんですよね。相手を「楽しませる“には”」「喜ばせる“には”」で考えています。そうして楽しんでもらえることが自分にとっての「楽しい」になるんです。

お客さまの恋愛の悩みを通して、その方の外見はもちろん、内面の変化にまで影響を与えている大悟さん。一対一の関係性を突き詰めた大悟さんの、お客さまにとことん寄り添う姿勢を、みなさんも参考にしてはいかがでしょうか。

プロフィール

PEACE HAIR MAKE

代表／義永 大悟（よしなが だいご）

「モテ髪師」として、サロンワークのほか、テレビ、雑誌、セミナー講師、講演会など幅広い分野で活躍し続け、モテる理論を伝授。2011年には日本初のシステムを取り入れた女磨きスクール「フクオカ美女大学」を設立。2012年にはミス・ユニバース・ジャパン九州大会ファイナルでファイナリスト・ビューティーキャンプ講師を務める。著書に『モテ期は月に一度やってくる』。

（取材／文・阿部夕華）

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