air 長門政和のオトナ女子の心をつかむ方程式

【方程式1 オトナ女子の悩みは3つ! しっかり理解を】

 

加齢による変化に対応できる美容師が選ばれる

 

 

女性の変わり目は、25-35歳(流行に敏感)、35-45歳(容姿に変化を感じる世代)、45-55歳(それまでのケアによって大きく差が出てくる世代)…というようにわけると、しっくりくると思います。

 

オトナ女子と呼ばれるのは35歳以降でしょうか。容姿に加齢による変化を感じはじめ、「髪のボリュームが減る」、「白髪が出はじめる」、「艶が減る」、といった3つの悩みが出てきます。これらが著しくなるのは45歳以降です。オトナ女子のお客さまを増やしたいなら、この3つの悩みを解決するための技術を身につけることが必須です。

 

お悩み①髪のボリュームが減る

 

まず、「ボリュームアップ」のためには「パーマとカット」が重要です。オトナ女子世代には「ボリュームと動き」が必要なので、この世代のお客さまには、パーマをかけるようにしています。毛先だけほんのりゆるくでもいいので、髪質を落とさないようにパーマをかけると、自分でもスタイルをつくりやすくなります。また、トップにボリュームを出したいときは、カットでレイヤを入れるようにしています。

 

お悩み②白髪が出はじめる

 

次に「白髪染め」ですが、塗り方にこだわりがあります。「ベタ塗り」とは髪の根元からカラー剤を塗って染める方法ですが、薬剤が頭皮に付着し、皮膚にダメージを与えて老化(硬化)させてしまいます。白髪染めは多ければ1カ月に1回される方もいるので、ベタ塗りを続けるのは危険です。頭皮と顔の皮膚はつながっているので、お顔の肌が下がる原因にもなります。

 

ベタ塗りは人と会う機会が多いときや、何かイベントがあるときだけにするとか3回に1回だけにするなど回数を減らし、それ以外は「ゼロテク」という髪の根元1ミリを開けて塗る方法をおすすめしています。ゼロテクでは、白髪が目立ちはじめるのが、ベタ塗りよりも1週間早くなります。薬剤は少しだけ頭皮についてしまいますが、ベタ塗りとはつく量が格段に少なくなるため、頭皮へのダメージも少なく、頭皮のかゆみやツッパリ感も予防できます。

 

ゼロテクでは、カラー剤に入っているアレルギー物質「ジアミン」の頭皮への吸収を極力減らすこともできますが、ノンジアミンカラーを使えば、さらに皮膚を労わることもできます。ノンジアミンカラーは染まり方が薄くなりますが、昔よりは染めやすく改善されています。また、モードっぽいスタイルをお好みのお客さまには、白髪染めではなく、ハイライトを活用して白髪を目立たなくする方法もあります。

 

お悩み③艶が減る

 

「艶出しの方法」としては、やはりトリートメントですね。ここ1、2年では「酸熱トリートメント」というものが出てきました。強酸性のグリオキシル酸を髪に塗ってからしっかり流し、その後200度のストレートアイロンをかけると、艶がすごくアップします。髪に多少の負担はかかりますので、やるとしたら、年2回くらいがいいと思います。

 

>【方程式2 言葉で技術の価値を高める】

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