掃除をすれば売上が上昇する! 環境改善により利益が217%アップした F.PARADEの試みに迫る

環境整備を始めてから経営者としての目標も整理整頓できるように

 

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環境整備に取り組んだことで、長谷川さんご自身の働き方にどんな影響があったのでしょうか?

 

より目標を具体的に設定して動くようになりました。やりたいことは山ほどあるので、まずはそれを整理整頓し、そのなかから今年やりたいことだけを集めて計画を立てます。次に「目標の結晶化」。これは、1日の売上額、毎月の売上額、そして年間の利益額の明確な数字を出すこと。そして、それに向かって日々コツコツと実践する。そうやって追求していくと夢は叶うんです。

 

僕はまだまだ美容業界では有名ではないし、能力もそんなに高いとは思っていませんが、「絶対負けたくない」というハングリー精神は強く持っています。とにかく仲間と共にサービス業界のトップに立ちたい。目標を磨き上げて明確にすることで夢が叶うってことを証明してみせます。

 

経営者として一番大事なことは何だと思われますか?

 

価値ある目標を前もって設定し、段階を追って実現していくこと、これに尽きると思います。まず、価値ある目標設定が難しいんですよね。たとえば新店舗を出すにしても、儲かったから次の店舗を出すんじゃなくて、企業にとってブランディング効果があるような価値ある出店をしなきゃ意味がない。お客さまに心から必要とされるかどうか、スタッフが自己実現できるかどうか、そういったことを踏まえて判断するべきだと考えています。

 

最後に、F.PARADEさんの直近の展望を教えてください。

 

「整頓」をとことん極めたい。「5S」のなかでも整頓が一番難しく努力が必要で、一度整頓しても持続しないんです。定位置・定品・定量管理といって、たとえばフロントのボールペンだったら、何のメーカーのものをどこに何本置くかを決めて管理するんですが、その基準にはすべて理由付けが必要。ひとつひとつの基準に明確な理由を付けて、ストーリーを作らないとうまくいきません。環境整備は8年続けないと完璧にはならないと言われています。僕らはまだスタートから2年にも満たないので、地道にコツコツやり続けるしかないですね。そして、必ず夢を実現します。

 

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プロフィール
F.PARADE
代表取締役/長谷川 竜太(はせがわ りゅうた)

北海道旭川市出身。アーデン山中ビューティーアカデミー(現・たかの友梨美容専門学校)卒業。
都内3店舗を経て、2012年港区高輪にF.PARADEを創業。2014年に株式会社F.PARADE設立。「全員でエンターテイメント」のコンセプトを掲げ、環境整備を始めとしたさまざまな取り組みを実施。環境づくりを推し進める「TOTONOEプロジェクト」の一員としても始動中。

 

(取材・文/高良 空桜  写真/QJナビ編集部)

 

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