エザキのコトバ Vol.3 grico 寺尾 郁哉 × エザキのコトバ 「gricoの顔になりなさい」
gricoのエザキヨシタカさんは、
「三割増しの法則」「バイバインの法則」など
独自のコトバのチカラと行動力で美容師としての成功術を唱え、
多くの若い美容師に影響を与えています。
エザキさんのコトバのチカラを掘り下げる
「エザキのコトバ」第3回は、学生時代から大のgricoファンで
今年４月にアシスタントとして入社し、
「エザキさんは人生を変えてくれた恩人」という寺尾郁哉さんに
「自分を引き上げてくれたコトバ」について聞きました。
美容師の仕事の
可能性の大きさを教えられて
「君は、gricoの顔になりなさい」。
入って間もない新人に、
こんなに大きな期待を
かけてくれることがうれしくて……。
この言葉が、自分をふるいたたせる
原動力になっています。
gricoを知ったのは専門学校１年生の9月。エザキさんのFacebookやTwitterを読み、独自のスタイルを持った他にはないサロンだと思いました。エザキさんとはＳＮＳでやりとりをしていて、あるとき「東京にきたら遊びにおいでよ」と言ってくれて。
はじめてカットをしにきたとき、エザキさんはカットとは別に２時間くらい時間をとってくれて、100年先までのビジネス構想や「うちに入ったらこんなことができるよ」と、将来のビジョンを話してくれました。その頃はどんな実力かもわからない美容学生だったのに、そこまで時間をかけてくれるなんて思いもしなかったです。
それまでは将来の夢は漠然としか思い描けなかったのですが、エザキさんのお話から美容師としてやっていくイメージをリアルに思い描くことができ、「働きたい場所は、ここしかない！」と思いました。
その後すぐ、「gricoに入るためには、まず自分を変えなきゃ！」と思い、エザキさんがよく言っている「目標を口に出して言うこと」を実践しました。
まずは「gricoに就職したい！」と公言して、サロンのよさについて周囲に熱く語りまくりました。「入れなかったら、どうするの？」とまわりから心配されるくらいアピールして（笑）。すると、面識のない学生まで「君、gricoに入りたい人でしょ？」と話しかけてくれて、自然と周りが応援してくれるようになりました。
あと、自分に足りない「持続力」を付けようとブログを1日3本アップし、その内１本はgricoについて書くことを1年間続けました。ブログだけでなく、カットの朝練も始めました。その姿が先生の目にとまり、カットコンテストで全国大会にも出場できたんです。すると、美容にすごくアツい友だちができるようなりました。充実した学生生活が送れたのもエザキさんとの出会いがあったから。ちょっと大げさかもしれませんが、エザキさんは自分の人生を変えてくれた人だと思っています。
「grico＝自分」
そこまで意識が足りてるか？
希望のサロンに入社するという目標を達成し、次のステップとして「サロンの人間としてどうなっていくか」を考えるときに、エザキさんから「君は、gricoの顔になりなさい」と言われました。入って間もない新人にこんなに期待をかけてくれていることがうれしくて……。この言葉が、自分をふるいたたせる原動力になっています。
今は、史上最速の１年半でスタイリストデビューするという目標もあり、先輩にとって脅威になるくらいの存在になりたいと思っています。
エザキさんには、ときに厳しく注意を受けることもあります。最近では、掃除が甘かったのを指摘され、めっちゃ怒られました。そこで「gricoがかわいそうだろ」と言われたことが耳に残ってます。gricoの顔になるということは「grico＝自分」だと思うべきだった のに、その意識が足りていなかった。自分を大事にするのと同じように、gricoも大事にしようと改めて思いました。
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2017 OCT
Sense of Achievement
エザキさんは「目標は高く持ち、周りに公言して士気を高めていくことが大事」とよく語っているそう。「ぼくもその方法で、gricoで働きたいという目標を達成しました。次の目標はgricoの顔になること。その第一歩として、史上最速でスタイリストになることを目指しています」（寺尾さん）
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プロフィール
grico／代表
エザキ ヨシタカさん
都内有名サロンで勤務後、23歳で独立。フリーの美容師として月に340万円を売り上げる。2009年、24歳で原宿に「grico」をオープン。2016年原宿に「TORA」、心斎橋に「BECCO」を同時にオープン。 ヘアサロン「air （エアー）」の木村直人さんと共同で始めた会員制コミュニケーションサロン「Multiverse」の運営など多方面で活躍。
grico 寺尾 郁哉 さん
島根県出身。関西美容専門学校卒業後、2017年４月grico入社。在校時よりマルチバーススクールにて学ぶ。4ヵ月目の新人ながらインスタグラム記事をまかされるなど、発信力に定評がある。専門学校時代にはカットコンテスト全国大会に出場した経験もある。
（取材・文／揚石圭子 撮影／grico）
（リクエストQJ 2017年10月号掲載／リクエストQJ編集部）
re-quest/QJ 12月号（11月15日発売）表紙は、スダンナユズユリーさん！
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