美容師歴3年で月売上1111万円超え・再来率1位! スタイリストデビューから全てを最速で達成したモンスター、fifth 松下友希さん #Z世代のスター発掘
デビュー1年で再来率1位を実現。その背景にあった丁寧な仕事

─再来率を上げるために、特に意識していたことはなんですか?
細かく挙げるとキリがないのですが、平たく言うと、“サロンワークを作業にしないこと”です。
例えば、僕はどんなに忙しくてでも、フィニッシュワークは必ず自分で担当しています。加えて、スタイリングやドライの仕方、ワックスの付け方など、レクチャーにもしっかり時間をかけますね。fifthが提供するスタイルは、再現性の高さが売りの一つ。お客さまが日常で自分の髪を扱うときに、なるべく迷わないようにしてあげたいという思いからです。
そして、お客さまに将来的なゴールを思い描いてもらうことも意識していました。お客さまは、僕がSNSに載せたスタイルを見て来てくださることがほとんど。ただ、新規のお客さまに対して、持って来てもらった写真のスタイルをそっくりそのまま再現するのって結構難しいんですよ。それは技術的な話ではなく、単純に、髪の長さが足りなかったり、梳いていて毛量不足だったり、骨格や髪質が人によって違うからです。

でも、それをただ「これはできません」と伝えるのではなく、このスタイルはどういう施術をしていて、今はどのあたりの髪の長さが足りていないのか、一つずつ説明するんです。そして、その日はその日でカッコよく仕上げることはもちろん、持って来てくれた写真をゴールとして、この先どうやってそこに近づけていくかを一緒に想像してもらうようにしています。
そうすることで、「じゃあ次はパーマがかけられるな」とか「次は前髪を作ろうかな」とか、お客さま自身が次の来店のことを自然と想像してくれるようになるんですよ。それも、リピートにつながっていたのかなと思います。
実際にfifthでリピート率1位を獲ったのが、スタイリストデビューから1年ほど経った昨年末です。それも、fifthの中では最速の記録だったと聞きました。デビューして、アシスタント時代とはまた違う仕事の難しさを感じながら過ごした時間が、少し報われたような気がしましたね。
入社からわずか3年で、月間売上1000万円達成。そのプロセスとは?

─リピート率1位を達成したすぐ後に、月売上1000万円という驚異的な記録を達成されたんですよね。
はい。ありがたいことに、今年の3月の月間売上が1,111万円でした。ざっくり分けると、指名のお客さまの技術売上が950万円、店販が150万円ほどです。
1カ月間休みなしで、休日もフル出勤して達成した数字でした。3月に来店してくださったお客さまは、580名以上。平均すると1日20名ほどの入客で、多い日には26名予約が入ったこともありました。30分ごとにお客さまがいらっしゃるので、30分の間でカウンセリング、シャンプー、カット、パーマの巻き終わりまで。本当に、ちょっと記憶がなくなるくらい忙しかったですね(笑)。
ただ、美容師はあくまで接客業です。売上目標に向けて頑張っているから忙しい、なんて全てこちらの都合であって、お客さまには関係ないことじゃないですか。だから、いい意味でいつも通りやることを意識していました。

もちろんこの結果は、僕一人の力で達成したものではありません。休日出勤も含め、全面的に協力してくれたアシスタントがいたからこそ成し遂げられたことですし、感謝しかないですね。
─いつ頃から達成に向けて動いていましたか?
実は、2025年の年末に、自己最高の売上である870万円を達成することができたんです。リピートのお客さまもかなり増えていましたし、このままいけば、次の繁忙期である3月には大台の1,000万円を狙えるんじゃないかと感じていました。スタイリストデビューしたときに掲げた、3年以内という期限もまさに今年の3月まで。自分の現時点での集大成として、絶対に達成しようと決めました。
ただ、「よかったら3月に来てください」などのあからさまなお願いはしなかったですね。メンズの場合、大体1カ月周期で来店される方が多いこともありますが、そもそもの目的はお客さまに理想のスタイルを提供すること。売上のために来店周期を調整したり、3月にパーマをかけてもらうために1月、2月にあえてメニューダウンを勧めることはしたくなかったんです。

明確に普段と変えたところは特になく、1月、2月に来てくださった方が3月にも自分のところに来てもらえるよう、寄り添うことを意識しました。
強いていうなら、3月は、新生活に向けて、スタイルチェンジをする方も多い時期なんですよね。そこのニーズを引き出すために、4月からの生活がどう変わるのか、という点はいつも以上にしっかりヒアリングしたかもしれません。カットだけではなく、カラーやパーマと組み合わせる方が多かったことも、売上に繋がったのかなと思います。
既存のお客さまを大切にすることに加えて、新規集客のためにSNSにも力を入れました。3月に売上を伸ばすためには、1月、2月にどれだけ種をまけるかが重要だと思ったので、営業の合間を縫って積極的に発信していましたね。
─トップスピードでここまで駆け抜けてきた松下さんですが、この先、どんな将来像を描いていますか?
数字を追うことはもちろんですが、僕は、美容師という仕事にはもっと可能性があると思っています。美容師は国家資格が必要な仕事で、その点だけで見たらお医者さんと一緒じゃないですか。お医者さんが医療で人生を救えるように、美容師は、髪を切って誰かの人生を変えられると思うんですよ。

僕が提供するカットとパーマは、お客さまがサロンにいる2時間で終わるものではなくて。その人は、僕が作った髪型で、1カ月、2カ月と日々を過ごしていくわけですよね。その期間、自分の髪の毛を「いいじゃん」と思って自信を持って過ごしてもらえたら、その人の毎日は少し変わると思うんです。
毎日の中で、友達が増えたり、新しい仕事が増えたり、昇進したり…。そうした結果を掴んだのはお客さま自身の努力によるところなのは間違いありません。でも、元を辿っていったとき、自信を持って日々を過ごせた理由の一つに僕の作ったヘアスタイルがあったらいいな、と思うんですよね。
そういう形で、周りの人の人生をデザインしたいし、豊かにしたい。その人の人生に寄り添ったデザインができる美容師になることが、僕が今、目指している未来です。

- プロフィール
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fifth PARK /スタイリスト
松下友希
福岡県出身。福岡美容専門学校卒業後、新卒でfifthに入社。現在23歳。1年半でスタイリストデビューを果たし、fifthの最速デビュー記録を塗り替える。2025年12月にはリピート率1位を記録し、3カ月後の2026年3月には月売上1,111万円を達成。全ての記録を最速で達成している、新進気鋭の若手スタイリスト。
Instagram:@fifth___mt
(文/岩木日向子 撮影/松林真幸 MIKAN inc)
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