奥が深すぎて語り切れない「2.5Dヘアの世界」 「あの人に会いたい」美容師×美容師の化学反応  第3回LECO内田聡一郎さん×Wille志賀尚之さん

「好きな声優さんがサロンにきたら動揺を隠しきれない」(志賀さん)

 

 

内田:最初、サロンをオープンさせたときからアニメでいこうっていう気持ちはあったの?

 

志賀:オープンしたときは普通のサロンです。でも、ある日、アニメが好きなお客さんがきたときにアニソンをかけてみたんです。そしたら意外とサロンワークに合う曲があるような気がして。それで毎日アニソンをかけるようになり、漫画や声優雑誌、フィギュアをおくようになって…という感じです。アニソンも最初は、菅野よう子さんがつくる曲など、アニソンぽくないやつをかけていたんですが、今は『イカ娘』の曲とか、アニソンらしいアニソンをかけています(笑)。

 

内田:今、わりとファッションとアニメをクロスオーバーしている人って結構いると思う。昔だったら、原宿の美容師のもとに髪を染めにいくアニメ好きはいないと思われていたし。でも、実はアニメのコアなファンだけれど、おしゃれもしたいっていう人が大勢いたということだと思うんだよね。

 

志賀:そうですよね。

 

内田:このゾーンをしっかりカバーすれば意外と集客につながるんだなっていう思いもあった。とくに5、6年くらい前からそういう感じかな。

 

志賀:やっぱり声優さんがテレビ番組に出たりとか、裏方じゃなくなっていますからね。そういう時代背景もあるのかも。

 

内田:オタクですって言っている人もファッショナブルだったりするからね。グッチもオタクファッションみたいなの出してるし。だからもはや、サブカルチャーではなくメインカルチャーだね。あれ? 今日はアニメを語る会だっけ(笑)。

 

 

志賀:内田さんはそんなにアニメを打ち出していないのに、声優さんやアイドルが切りにきたりしていて、本当にすごいなって思ってました。僕もいつか…と思っていたら、Instagramをみてきてくれたお客さんが声優さんだったり、その紹介でさらに広がったり、企業とのコラボができたりして、独りよがりではない仕事になってきたかなって思っています。

 

内田:いや、僕もアニメやアイドルが好きだって発信はしていたよ。それと同時に、ちゃんとした美容師ですっていう発信もしていたから、それがよかったのかもしれない。好きな声優さんやアイドルがきたらテンションが上がるよね。

 

志賀:動揺を隠しきれないですね(笑)。さらに、その方がリターンしてくれたときとかは、うれしいですよね。

 

内田:その作品の一部に自分も関われてるっていう、高揚感もあるしね。

 

志賀:ありますね。ファンの人からお礼とか言われるんですよ。

 

内田:めっちゃわかる(笑)。キレイにしてくれてありがとうございます!っていうのね。ファンが報告してくれるんですよね。そうすると、俺、いい仕事したんだなみたいな。

 

志賀:思いますよね。

 

内田:アイドル独特のヘア文化があって、それがわかっている美容師だと安心っていうのもあるんだよね。たとえば姫毛(かぐや姫のようなサイドの毛)の切り方って独特なんです。ただ切ればいいんじゃなくて、本人とそれをとりまくカルチャーがわからないと切れない。

 

志賀:アニメも同じですね。それがないとカウンセリングができない。

 

内田:知っているからこそ、そこに近づけようとする愛も強いしね。

 

志賀:そうです。それだけは、ほんとに負けないと思います。

 

内田:やばい、この話題、永遠に語れるね。

 

志賀:永遠にいけます。ほんとに。

 

内田:キリがないから、続きはまた今度ということにしますか。

 

志賀:はい!またぜひお願いします!

 

 

 

プロフィール
LECO
代表/内田 聡一郎(うちだ そういちろう)

横浜市内のサロンを経て「VeLO」のオープニングに参加。2009年、姉妹店「vetica」のクリエイティブディレクターに就任。サロンワークを中心に、セミナー講師、DJ、イベントオーガナイズなど幅広い活動を行っている。2018年3月1日に自身が代表となるヘアサロン「LECO」をグランドオープン。

 

 

プロフィール
Wille
代表/志賀尚之(しが なおゆき)

1987年生まれ、神奈川県出身。住田美容専門学校卒。都内1店舗を経て、2015年4月に「Wille」を設立。アニメのキャラクターをモチーフにしたカラフルなカラーデザイン「2.5Dカラー」がSNSで好評。アニメファンから多数の支持を得る美容師。2018年7月にはアニメ「シュタインズゲート」とコラボし、アニメと美容室を掛け合わせた新しい試みを成功させる。

 

(文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

 

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