だれも結末を知らないヘアカットという名の即興芸術 -自然光ダンサーと美容師の関係-

カット・セッションは即興芸術!楽しくて仕方ない!

 

ダンサーは舞台によって衣装が変わるので、どんな舞台でも変わらない髪型は、自分の内面を表現する手段なんです。そうなったとき、私は普通の髪型にすると、本当に普通の人になっちゃう。なのに、自然光ダンサーの話をしたりすると、濃すぎて周りが驚いちゃうんですよね(笑)。だから、快活さと個性を表現するために、ボブよりやや短めの、ちょっと奇抜なスタイルにしています。

 

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今はapishのホーリー(堀江昌樹)さんにお願いしています。「どうするー?」と聞かれて「どうしよー?」って始まるのがいつものパターン(笑)。そこから前髪の長さなどを決めていくんです。ホーリーさんのすごいところは、前髪をまるで「街並み」のようにギザギザにするとか、かなりマニアックなカット技術を使ってくるところ。「ちょっと髪の毛に絵を入れたいんだけど」という私の無茶ぶりにも「オッケー」といって、ハサミでアウトラインの表面に、雲に見える陰影を作ってくれたりするんですよ。

 

自然の中即興で踊る高須賀さん

 

私は即興で踊ることを表現の軸にしているダンサーなのですが、ホーリーさんの仕事からも似たものを感じます。だって、カットを終えるそのときまで、私の髪型がどうなるか分からないんですから。私にとっては、ホーリーさんとのカット・セッションも、「即興芸術」。毎回アバンギャルドなスタイルに仕上がって帰ってくるから、出雲にいる仲間も、それを見るのを楽しみにしているみたいです(笑)。

 

サロンはリラックスできるし、気持ちのスイッチが入るし、とても意味がある場所。東京にきたら欠かせない大切な儀式ですね。

 

♦♦♦美容師への応援メッセージ♦♦♦

 

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美容師さんには、自分が心から楽しいと思えるカットをやり続けてほしいです。私は表現者として生きていますが、美容師さんも同じように表現者だと思っています。カットやパーマ、カラーだけじゃなくて、お話やおもてなしも、その人にしかできない表現。流行を追いかけることも大切ですが、自分自身が満たされる表現を追求することが、お客さまとの共感を生み、心地いい時間を創り出すことにつながると思います。

 

 

プロフィール
自然光ダンサー
高須賀千江子(タカスカ チエコ)さん

自然光ダンサー、ヨガインストラクター、モデル、日本式霊氣ヒーラー&ティーチャー。2010年より神々に舞を捧げる「自然光ダンサー」としての活動を開始。妖精のような軽やかさと、動物のような野生さ、優雅で神秘的な舞などコロコロと変わる表情を見せ、展開の読めない自由な舞いで、人々の心を解きほぐす。

http://ameblo.jp/sekainohate12/

 

( 取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

 

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