ベトナム戦争をモチーフにしたヘアショーが全ての原点 -特殊メイクアップアーティストと美容師の関係-

最初の4年間は売れない芸人のような生活

 

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100㎡の倉庫を借りて活動をスタートさせたものの、最初の4年間は定期収入がほとんどない状態。倉庫に寝泊まりしてひたすら作品を作るのみでした。予算5万円の自主制作映画向けの作品を2週間かけて完成させるとか、そういうペースだったので、作っても、作っても生活が楽にならない。冷暖房もなく、お湯が出ないのに、真冬でも水道で体を洗っていました。売れない芸人みたいな生活でしたけど、全く辛いとは思わなかった。作品を作り続けることって、種をまいているのと同じだと思います。ホームページにあげる実績が増えていけばいくほど、誰かの目に留まる可能性が増えるわけですから。

 

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お金がなかった時代に2回、『TVチャンピオン』の特殊メイク王選手権に出て優勝したのですが、生活は変わらなかったですね。あれって例えば「ケーキ王選手権」とかだったら放送翌日にお店の前に行列ができるでしょう?だから僕も少し期待したんですけど、全くと言っていいほど反応がなかった(笑)。実績にはなりましたけど。

 

4年目くらいからコンスタントに仕事が入ってくるようになり、普通の生活が送れるレベルになりました。特殊メイクっていうとSFやホラーの仕事をイメージする人が多いと思うんですが、そういう常識に捕らわれなかったこともよかったと思います。「常識は偏見の塊」「右向け左」が僕のモットー。今も業界問わず、ボーダレスに活動しているんです。

 

>映画に固執しないことで得たものとは?

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