男性中心サロンの中で、女性美容師がリーダーとしてできる気遣いと行動 ーオーナーとわたし。女性美容師の右腕物語 AFLOAT D’L金子史さんー

女性的な意見が通らない! 歯がゆさを感じた経験から

 

 

私は中途でAFLOATに入社して、アシスタントからやり直してスタイリストデビューしました。売れないときは有名になりたくて、とにかくなんでもいいから仕事をしたい、そういう風に思ってやっていました。お客さまがつくようになってからも、肩書きも含めてとにかく上に行きたいと思っていました。時代がそうだったというのもあると思いますし、目に見えるものがほしかったんです。

 

当時はサロン内に女性スタイリストが少ないのもあったし、今以上に体育会系のサロンだったので、女性的な細やかさを求めるような意見はなかなか通りませんでした。歯がゆさはすごくありましたね。対等に意見を言えるようになりたいという思いも、売り上げを上げたり、積極的に撮影など外部の仕事をするモチベーションだったかもしれません。

 

できないことは頼るくらいがきっとちょうどいい

 

 

はじめにサロン代表になったときには、同じ店舗内に先輩が4人いました。たぶん任されたのは、伸びしろがある人に任せてみようという感じだったのではないでしょうか。

 

代表になってからは、基本的に宮村が相談相手でした。自分の売り上げが上がっていく中で、まだ見たことのない景色を見ている人が宮村だったからというのもあります。宮村は厳しくはありましたが、どちらかというと何にも言わずに見守ってくれているような感じでしたね。当時のAFLOATは「とにかく売り上げを上げようぜ」という感じで、全員がオラオラしている雰囲気(笑)。言うことも聞かないし、まとまらないし、大変ではありましたが、今よりもずっとシンプルで、スタッフを率いる上で楽だったように思います。

 

私はというと、サロンワークと撮影など外部の仕事を半々くらいでやっていた頃で、正直、代表としての仕事を全部できていたわけではありません。できないことは人に任せる。そう割り切って、お願いしていました。スタッフも私が一番働いているんだから、しょうがないな、みたいな感じでしたね。

 

完璧ではなかったけれど、今思い返しても、そのくらいでよかったのかなって。全部自分でがんばろうとしないくらいが、女性がリーダーになったときにはたぶんちょうどいいんだと思います。

 

>体育会系だった金子さんが働き方を変えたきっかけ。

 

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