男性中心サロンの中で、女性美容師がリーダーとしてできる気遣いと行動 ーオーナーとわたし。女性美容師の右腕物語 AFLOAT D’L金子史さんー

 

男性美容師が多いサロンの中で、女性美容師がオーナーの右腕的立場となったとき、どのような右腕像が期待されているのでしょう? 女性、男性、関係なくやるべきこともあれば、女性だからこそできることもありそうです。第4回は多くの雑誌媒体で活躍し、有名サロンの幹部として活躍する女性美容師の先駆者的存在の『AFLOAT D’L』金子史(かねこふみ)さんを訪ねます。カリスマ・宮村浩気さんのもと、体育会系サロンを引っ張ってきた右腕の仕事とは?

 


 

スタッフを率いるリーダーを経て、次の立場に

 

今のわたしの役職はCOOとなっています。AFLOATは各サロンに代表がいて、私はその上というか、サロン内では特に役職がなく、店舗に所属しているという感じです。それ以前に他店舗でサロン代表を経験し、今のポジションにいたりました。宮村が「もうそろそろ自由にしていいよ」って気をつかってくれたのもあるのかもしれませんね

 

代表をしていたときと比べると、今はずいぶん優しい気持ちで後輩スタッフのことを見られています。もう、全然違いますよ。その代わりというか、気になることがあっても口に出さないようにしています。

 

口を出さないと、決めているんです。

 

先輩として、女性として、後輩リーダーへの気遣い

 

 

やっぱり男性には男性のプライドがあると思うんです。もちろん、今サロンを引っ張っているのは自分だというプライドもあって当たり前。だからサロン運営や教育で気になることがあったとしても、他のスタッフがいるときには決して代表やトップのスタイリストたちに意見をしないようにしています。

 

それをしてしまうと彼らも戦闘態勢に入ってしまうし、目の上のたんこぶがいるみたいで働きにくくなってしまうと思うんですね。気になることがあるときは幹部ミーティングなどでやんわり伝えたり、一緒にごはんを食べにいって話をしたりしています。自分が女性であることと、今の自分の立場、その両方の理由で気をつかうことは必要。できるだけ使いやすいスタッフでいようかなって。

 

とはいえ男性気質のサロンなので、女性スタッフは意見が言いにくい部分もあるよう。最近、女性美容師の後輩から言われて、そういった部分では役目を果たしていこうかなと思っています。やっぱり女性だからこその共感力というのは、お客さまに対しだけでなく、スタッフに対しても強みなんじゃないかなと思っています。

 

>代表時代の金子さん。「できないことは頼っていい」。

 

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