これが自分印のつくり方!若手美容師の“サクドリ”作法 ―ヘア・メイク・モデル・クリエイティブのこだわりー
「モード×開放感」が自分印。自然光と風を味方にするtetohair Kaitoさんのサクドリ作法

プロフィール
Kaito
tetohair/Stylist
名古屋出身。中日美容専門学校卒業。ハイトーンやデザインカラーを中心に、サロンワークと作品撮りの両方を通して、自分らしいヘアデザインを追求。作品撮りでは、クリエイティブに寄りすぎず、サロンスタイルとしてのリアルさを大切にしながら、見た人に素直に「可愛い」と感じてもらえるヘアや女性像を表現。パーマスタイルなど新たなデザインにも挑戦し、サロンワークと作品撮りの両方で表現の幅を広げている。
Instagram:@teto_kaiiitom
“kaitoさんのイチマイ”

Q1:この作品のテーマとタイトルは?
テーマは「見えているものだけが、その人のすべてではない」。タイトルは「Invisible」です。
Q2:何のためのサクドリ?
コンテストやSNSで発信するためでもありますが、一番は「今の自分が何をつくりたいのか」を確かめるためです。
そのとき自分が惹かれているものや、表現したいヘア、空気感を実際に形にすることで、今の自分の感覚を整理しています。完成した作品をSNSで発信することで、どんな部分を見てもらいたいのか、自分らしさはどこにあるのかを客観的に確認する時間でもあります。
Q3:何からインスピレーションを得ましたか?
PinterestやSNS、ファッション雑誌のルックなどからインスピレーションを得ています。
普段からヘアだけを見るのではなく、ファッションやメイク、写真の質感、空気感など、気になったものを集めています。そうした中から自分が惹かれているものを組み合わせて、ヘアデザインや作品全体のイメージに落とし込みました。
Q4:そこから、どのように今回の作品を組み立てていきましたか?
まずモデルさんを見て、その人の雰囲気や個性からイメージを膨らませていきます そこからファッションを先に決めることもあれば、ヘアデザインから考えることもあります。または、どちらかを軸にしながら全体のバランスを組み立てていくことも。最初からすべてを決め込むのではなく、モデルさんに合わせながら少しずつ形にしていきます。

今回のイチマイのOTHER
Q5:作品の解説をお願いします。
テーマは「Invisible」。目に見えるヘアデザインだけではなく、その人が持つ空気感や、内側にある魅力まで表現した作品です。
深みのあるパープルカラーで強さを出しながら、顔まわりの繊細な毛束やラフな質感で、どこか儚く、掴みきれない雰囲気を表現しました。
撮影場所は屋外を選び、自然光や風によって生まれる髪の動きも活かしています。あえて作り込まず、その瞬間にしか出ない表情や髪の質感を残すことで、目に見えるデザインだけでは伝わらない部分も表現したいと考えました。
Q6:ここが自分印だというこだわりポイントは?
自然光や風、その場所ならではの空気感を取り入れているところです。
普段から屋外で撮影することが多く、自分自身、モードなテイストが好きなのですが、作り込まれた空間ではなく、あえて開放感のある屋外で表現することで、モードの強さの中にも自然な動きや抜け感が生まれると思っています。
今回の作品も含めて、「モード×開放感」というバランスは、自分らしさが出るポイントの一つだと思います。

Q7:今回の作品を振り返って、「ここもう少しこうしたらよかった」「次回はこうしたい」など、今後につながる気づきや課題は?
普段から屋外で撮影することが多いのですが、その分、天候に左右されやすく、イメージ通りに撮影できないこともあります。
今回のように自然光や風を活かした撮影は続けていきたい一方で、これからは室内でのストロボ撮影や光のつくり方も勉強したいです。
屋外ならではの自然な表現を大切にしながら、天候や場所に左右されずに、自分のイメージを形にできるようになれば、さらに表現の幅を広げられると思っています。
Q8:作品撮りを始めたきっかけは?
作品撮りを始めたきっかけは、自社のオーナーである渡辺仁史の存在です。美容学生の頃からtetohairの作品を見ていて、それに惹かれたことが入社した理由の一つでもあります。クリエイティブでありながら、どこかサロンスタイルのようなリアルさもあって、見る人を選ばず「可愛い」と思ってもらえるような作品にすごく魅力を感じていました。自分もいつか、そんなふうにたくさんの人の目に留まる作品を作れるようになりたいと思ったことが、作品撮りを始めたきっかけです。
Q9:いつもどんなふうにサクドリしてる?
自分が出たいコンテストや、その時の目的に合わせて作品撮りをすることが多いです。まず「何のために撮るのか」を決めて、そこからモデルさんやヘアデザイン、ロケーションなどを考えていきます。撮影は基本的に一眼レフカメラを使い、屋外で自然光や風を活かして撮ることが多いです。衣装やメイクも作品のイメージに合わせて用意し、ヘアだけではなく、ファッションやロケーションも含めて一つの作品として見えるように意識しています。
“kaitoさんのモウイチマイ”

Q10:モウイチマイの解説をお願いします!
SNS用やコンテスト用、美容学生への撮影授業で制作した作品です。SNS用では、サロンスタイルに近いリアルな可愛さを残しながら、ヘアだけではなくファッションやロケーション、光まで含めた世界観を意識しています。コンテスト用では、普段のサロンワークよりも一歩踏み込んだデザインや質感に挑戦し、カラーやフォルム、衣装とのバランスを考えながら、自分の「好き」をより強く表現。美容学生への授業では、作品撮りの楽しさや、ヘアだけでなくファッションやメイク、撮り方によって一つのスタイルの見え方が変わることを伝えられるよう意識して制作しています。目的によって表現の仕方は変えながらも、リアルとクリエイティブのどちらかに寄せ切らず、見た人の印象に残る「可愛さ」を大切にしています。
Q11:作品撮りのすゝめ
作品撮りは、クリエイションでもあり、サロンワークにもつながる、自分の「好き」を詰め込める場所。挑戦するだけでも、女性像の作り方や似合わせ、デザインの考え方、表現力など、普段のサロンワークにも活かせることがたくさんあります。そして何より、自分が何を可愛いと思っているのか、何を表現したいのかを自由に形にして、自分自身を見せられる場所です。最初から完璧な作品を作ろうとせず、まずは自分の「好き」を形にしてみると、作品撮りの楽しさに気づくはずです。
>サクドリはモデルさんありき!女性らしさを忘れないモード&エッジ SCREEN岩城那奈美さん