これが自分印のつくり方!若手美容師の“サクドリ”作法 ―ヘア・メイク・モデル・クリエイティブのこだわりー

サクドリはモデルさんありき!女性らしさを忘れないモード&エッジ SCREEN岩城那奈美さん

 

 

プロフィール

岩城那奈美(いわきななみ)

SCREEN /スタイリスト

2000年生まれ。埼玉県出身。日本美容専門学校卒業後、SCREENに入社。SCREEN史上

最速記録となる約3年2カ月でスタイリストデビュー。

サロンワークを中心に、アパレルブランドのヘアメイクや着付けまで担当し、ひとり

ひとりのお客さまに寄り添いながらトータルプロデュースを叶える。

幅広いお客さまに支持されるSCREENの若手注目株のスタイリスト。

Instagram:@screen_nanami

 

岩城さんのイチマイ”

 

 

Q1:この作品のテーマとタイトルは?

今回は1枚に絞れず2枚になりました!

1枚目のタイトルは「Veil」です。

テーマは「髪を纏い、色を纏う。」です。顔にかかる髪の透け感や動きに、ミントグリーンとブラウンのコントラストを重ね、繊細さの中にどこか無機質なムードを表現しました。

 

2枚目のタイトルは「Mellow Edges」。

テーマは甘さの中にある、少しの違和感。柔らかな曲線とピンクのアクセントを重ね、フェミニンなムードの中に少しエッジを感じるスタイルを表現しました。

 

Q2:何のためのサクドリ?

コンテスト用の作品撮りです。普段のサロンワークとは少し違った表現に挑戦しながら、自分の「好き」や新しいデザインの可能性を探すために撮影しました。

 

Q3:何からインスピレーションを得ましたか?

ファッションやアート、街中で目にする光や質感からインスピレーションを得ることが多

いです。日常の中で気になったものを写真に残したり、ファッションと照らし合わせなが

ら、自分なりのヘアデザインへ落とし込んでいます。

 

Q4:そこから、どのように今回の作品を組み立てていきましたか?

まずモデルさんを見て、どんな女性像にしたいかを考えるところから始めます。

そこからヘア・メイク・ファッションの方向性を決め、全体像を作っていきます。一番大

切にしているのは「モデルさんありき」で考えること。その人自身の魅力が一番引き立つ

ように、顔まわりやシルエット、画角まで調整しながら完成させています。

 

Q5:作品の解説をお願いします。

1枚目は、顔まわりを包み込むようなレイヤーをベースに、ミントグリーンとブラウンのコントラストで、柔らかさの中に少しエッジを加えました。

毛先は綺麗に揃えすぎず、髪の毛一本の自然な動きや顔にかかるバランスにこだわり、ヴェールを纏ったような繊細で曖昧な質感に仕上げました。

2枚目は、柔らかく動くカールをベースに、顔まわりにピンクのアクセントを入れ、女性らしさの中に遊び心を加えました。

カールは綺麗に揃えすぎず、一束一束に異なる動きをつけることで、ラフさと繊細さが共存するスタイルに仕上げました。

 

Q6:ここが自分印だというこだわりポイントは?

一番は、顔まわりのバランスです。

前髪の長さや顔にかかる毛束のバランス、カラーの入れ方で印象的な顔まわりをつくりました。柔らかく流れるヘアスタイルの中に、あえて色のコントラストや少し不規則な動きを加えることで、繊細さの中に少しの違和感を。

女性らしさを大切にした上でどこかモードでエッジのあるバランスに仕上げるのが、自分らしさだと思っています。

 

Q7:今回の作品を振り返って、「ここもう少しこうしたらよかった」「次回はこうしたい」など、今後につながる気づきや課題は?

今回は髪の流れる動きや色の見え方にこだわりましたが、もっとヘアそのもので印象をつくれると感じました。次回はカットとカラーのつながりまでしっかりと考えながら、自分らしいデザインをさらに深めていきたいです。

一つひとつのデザインに意味を持たせながらも、それを主張しすぎず、自然に馴染むようなさりげなさも大切にしたいと思っています。

これからも撮影を重ねながら、自分の「好き」を掘り下げていき、最終的には一目見ただけで「自分の作品だ」と感じてもらえるような、自分ならではの表現を確立していきたいです。

 

コンテストでの作品作り風景

 

Q8:作品撮りを始めたきっかけは?

SCREENに入社してから、業界誌の撮影や、日々のサロンスタイル撮影に全て同行してきました。その中で、自分の「好き」を模索し追求しながら、作品として形にしていく先輩たちの姿を間近で見て。そして、その表現が世の中に発信され、誰かの心を動かしたり、次の挑戦につながっていくことを知ったんです。

そこから私も、自分の「好き」を自分なりの表現で形にして、誰か一人にでも届けたいと思うようになりました。

そして今は、先輩たちの姿からたくさんの刺激をもらったように、自分が挑戦し続ける姿や作品が、身近なスタッフや後輩にとっても何かを始めるきっかけや刺激になれば嬉しいなと思っています。

 

Q9:いつもどんなふうにサクドリしてる?

普段のサロンワークの延長として、サロンスタイルや着物の撮影を定期的に行っています。そこからさらに表現の幅を広げるために、コンテストに向けた作品撮りにも挑戦しています。

日頃からファッションやアートなどに触れ、気になった色や質感、シルエットは写真に残したり保存したりしながら、モデルさんに合わせてヘア・メイク・衣装のイメージを膨らませています。

撮影では自分でヘアを担当し、作品によってはスタッフにメイクやカメラをお願いしたり、衣装を一緒につくったりすることも。自分一人で完結させるのではなく、チームで一つの作品をつくり上げることを大切にしています。

 

サロンワークではアレンジヘアも好評

 

 “岩城さんのモウイチマイ”

 

Q10: “モウイチマイ”の解説をお願いします!

SCREEN KIMONO STYLEの撮影として、着物本来の魅力とSCREENらしさを大切にしなが

ら、現代の空気感を感じる着物スタイルを意識しました。

華やかな赤の着物に対してヘアはあえてタイトに。髪とリボンが一体となる大胆なシルエットと、顔まわりの繊細な動きのコントラストにこだわっています。モデルさん自身の魅力と着物の美しさを惹き立てながら、モードなエッジを加え、自分らしいバランスに仕上げた作品です。

 

Q11:作品撮りのすゝめ

作品撮りは、自分の「好き」を見つけ、それを深めていくためのものだと思っています。フォトコンテストには結果がつきものですが、そこに向けて試行錯誤を重ねた時間や、フィードバックから得た技術や学びは、すべて自分の「好き」を表現する力につながっていきます。

また、チームで取り組むことで、自分が先輩たちから与えてもらった刺激や学びを、後輩たちにも感じてもらえることが嬉しいです。一緒に考え、悩み、形にしていく時間は、普段のサロンワークや、お店作りにもつながっていると感じます。

作品撮りは、自分の可能性や新しい「好き」に出会える場所でもあると思います。私自も作品をつくるたびに新しい発見があるので、「やってみたい」という気持ちを大切にしながら、これからもみんなで作品づくりを楽しんでいきたいと思います。

 

>「かわいい」の先にある違和感が自分印。直感を形にする遊佐さんのサクドリ作法

 

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