交流会は業界の新たなトレンド!? 「美容師同士が刺激しあえる場所を作りたかった」横浜styleの発起人・森亜伊希さんさんを直撃!

これからは個人の力がより重要視されてくる

 

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東京ブレンド、Multiverseなど美容師交流会が盛んになってきていますが、この現象が起こっているのはなぜだと思いますか?

 

「今はSNSが主流になってきて、“個人でもトレンドを発信できる時代”になってきました。ヘアカタログやファッション誌などではなく、みんなネットで見る時代になってきたことが大きいと思います。発信していこうという意思がある人が集まっていればより拡散できるし、トレンドだって作れるんですよね。そういう時代の流れが大きいのではないでしょうか」

 

-今後も競争が激しくなっていくことが予想される美容業界ですが、数十年後はどのように変わっていくと思いますか?

 

「個人でも発信できるようになってきたことから、美容師個人の力が重要視される時代になってくると思います。そうした時代を生き抜くため、スタイリストはカット技術だけでなく、ネットの知識や撮影力を身につけないといけない。そこにプラスしてどれだけ新しいことに挑戦していけるかも大切になっていきます」

 

-なるほど。そのように業界が変化していくなかで、生き残っていける美容室とはどんな美容室でしょうか?

 

単価の高いサロンが残っていくのではないかと思っています。一番集客ができている美容室って単価8000円前後のお店。そういうお店ではきちんとサービスを提供しないといけない。いま、スタイリング台5面以下の少人数の美容室が多くなっています。少人数できちんと運営していくためには、個人の力が重要になってきますよね。そういう時代の流れのなかで高単価でも提供できるサービスを個人が培っていかないと、どんどん潰れていってしまいます。

 

一方で低単価サロンは減らないと思うんですよ。需要はありますから。ただ、僕自身は同じ美容室だと思っていません。やっている仕事がまったく違いますから。

 

-なるほど。ではそういう時代のなかで横浜styleはどんな役割を担っていこうと思っていますか?

 

横浜styleは自由な場所です。撮影を通してお互いがモチベーションを維持する場所でも、みんなが抱えている悩みを共有する場所でもいいと思っています。気軽に参加ができて、やる気がある人は自分からチャンスを掴んでいけるような場所にしていけたら、と思っています。

 

いまは撮影会のみをしていますが、将来的には技術的なセミナーも行なっていきたいと思っています。そして横浜にある全てのサロンの人が、気兼ねなく参加できる場所にしていきたい。毎月開催し、周囲を巻き込むようなスタンスでやっていきたいですね。

 

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プロフィール
azure hair&spa・August
クリエイティブ・ディレクター/森 亜伊希(もり あいき)

ライフスタイルに合わせた提案を得意とするかたわら、パーマ比率45%という生粋の技術屋美容師。横浜styleの発起人でもあり、撮影を通して空間からヘアメイク、さらにはカメラワークまで全てにこだわり抜かれた作品を発信している。

 

(取材・文/服部 悠志  撮影/QJナビ編集部)

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