労働条件だけで職場を選ぶ「薄っぺらい美容師」を増やしたくない

未熟なままフリーランスになり、20年、30年と続けられるのか

 

 

新卒に限らず、中途でも条件重視でフリーランス美容師になる人が増えていますよね。20年、30年働く上で、フリーランスという選択肢がアリなのかどうか、考えてみる必要があると思います。人により価値観は違うと思いますが、僕は歳を取れば取るほどカッコいい美容師になりたいし、そういう美容師を増やしたいと考えています。そのためには、教育が欠かせません。

 

今はオンラインセミナーがありますが、本当にそれだけで技術を身につけることができるでしょうか。フリーランスでも先輩が教えてくれるっていうサロンもありますが、自分のお客さまに精一杯なのに、人に教える余裕があるんでしょうか。ほかにも、人によって教えることにバラツキがあるんじゃないかとか、色々と思うところがあるんですよね。

 

1年、2年アシスタントをしていきなりフリーランスとか、なかには新卒のフリーランスもいたりするようですが、仮に若い子のカットや接客はできたとしても、60代のお客さまに対応できないと思うんですよね。今は60代のお客さまがくることはないから必要ないって思われるかもしれないけれど、20年、30年と美容師をやっていくんだったら絶対に付き合っていかなきゃいけない問題だと思います。

 

サロン選びの前に、どんな美容師になりたいのか真剣に考えてほし

 

 

じゃあ、どうやってサロンを選んだらいいのかというと、「目指す美容師に近づくことができる」とか「自分がつくりたいスタイルをつくれるようになる」とか、答えはシンプルだと思うんですよね。

 

採用する側も、もっと考えなくてはいけません。そもそも週休2日とか社会保険完備とか、世の中的には当たり前になってきていることですから、そこをアピールしても仕方がないと思います。それなら、絶対に譲れない技術がある、世の中にリスペクトされる美容師がいるとか、そういうところを打ち出したほうがいい。

 

GARTEの場合は、「日本一の美容師になりたい」とか「カットを学んで有名になりたい」という子しか集めていません。求人広告も出さず、学校に求人票を出してもいないけれど、SNSでGARTEを見つけた子たちが応募してくれるんです。倍率は毎年30倍から40倍。しかも、志が高い子たちしかきません。

 

 

>福利厚生は採用のためではなく、今頑張っているスタッフのためにある

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