ピンチはチャンス! ただし、運は戦って勝ち取るものです-アパホテル社長/元谷芙美子さんからの美容業界への応援メッセージー

これまで経験した経済変動の中でも新型コロナのショックが一番大きい

 

 

感染者の受け入れにより、火災などの非常時にはレッドゾーン内での業務もあり得ますし、自分や従業員が感染しないとも限りませんし、近隣のみなさまのご心配にも配慮する必要があります。従業員も心配でしょうし、いろいろと思うところはあるはずなので、該当のホテルでの勤務は応募制にしました。しかしながら、予想以上にたくさん応募が集まりました。本当に頭が下がります。

 

ホテル業界は今、これまで経験したことがないほど、大変な状況です。オイルショック、バブル崩壊、リーマンショックなどの経済変動を経験してきましたが、今回の新型コロナウィルスの影響が一番大きいですね。

 

 

昨今のオーバーホテル現象(ホテルの供給過多)が、必ずくることも分かっていました。オリンピックを目指して、ホテル業界だけではなく、他業界の企業も新しい商品として、多くのホテルを建てていたからです。そういう兆しがある中で、今回のコロナショックがきたわけですから影響は甚大です。

 

ここから5年でシェア20%を達成し、業界の雄になる

 

 

好事魔多しということで、数年前から調子のいいときこそ気をつけなくてはいけないと考えて、私たちは役員会で話し合いをしてきました。「一番怖いのはパンデミックである」と、代表(元谷外志雄氏)は数年前からいつも話しており、感染症対策も意識してきたのです。

 

また、いくら調子がいいときも、ホテルのお客さまが一定の国に偏りすぎてはいけないと考えてきました。3割、5割と特定の国のお客さまに頼っていると、何かが起こったときにパニックになるからです。「リスクに備えよ」と常々話してきました。

 

今回の感染症の問題は、アパホテルにとっては全くの想定外ではありませんでした。想定していたことが、最悪にも起こってしまったという実感です。ここで萎えても仕方がないですから、このピンチをチャンスに変えていきたいと考えています。

 

 

日本のホテル業界には宿泊用の客室が100万室くらいあります。そのうち10%、10万室を超えることを目標としてやってきました。2020年にアパホテルネットワークとしてその目標を達成しましたが、まだ全体の1割から1割弱の数値です。最低でもシェアが20%くらいにならないと「業界の雄」とは言えないと私は考えています。

 

そのため、この20%のシェアを達成することを新たな目標にしました。この先5年の間に、ホテルの新設や買収、FC、提携などを進めていくことで、目標の20%のシェアを取っていきたいと思っています。

 

>運とは戦を進めて勝ち取るものである

 

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