”アルカリ酸熱”の開発者『nex』シダショウヘイ初登場!24歳で上京、着実に目標達成してチャンスを掴んだ軌跡【前編】

 

革新的な試みで業界に新風を巻き起こしている表参道の『nex the salon』が、昨年11月にオープンした4店舗目の『CURE nex the salon(キュア・ネックス・ザ・サロン』。そこにスタートメンバーとして参加したのが、フリーランス美容師から転身したシダショウヘイさんです。24歳で函館から上京し、都内の有名店でアシスタントから再スタート。2020年に髪質改善を独学で習得したのち、独自のレシピで「アルカリ酸熱トリートメント」を開発しました。技術を高めるために努力し続けてきたシダさんに、今に至るまでのストーリーやアルカリ酸熱の開発経緯、具体的な工程、プロとしてのマインドの部分や今後の展開などについてお話を聞きました。前編・後編でお届けします!

 


 

家庭の事情で地元・函館からなかなか出られず、24歳で念願の上京

 

僕は地元の北海道・函館にある小さな美容専門学校を卒業したあと、学生時代にアルバイトをしていた函館の人気サロンにそのまま就職しました。本当は専門学校から札幌に出たかったんですけど、母の持病があって実家を出ることが難しかったんです。専門時代は早朝から夜まで練習して大会にも積極的に出場していましたが、結果を出せなくて悔しい思いをしました。練習は”量”ではなく”質”なんだなと痛感しましたね。函館のサロンで働き始めてからも練習は一生懸命していたんですが、3年経っても自分が思い描いていた理想の美容師像に技術が追いついていない、という感覚がありました。

 

 

当時、僕は木村直人さん(現・LOVEST KYOTO)のブログを読んでマインドに共感していて、オンラインサロン「マルチバース」にも登録して情報収集していたんですね。やっぱり東京は先端をいっているなと感じたし、自分が身を置いている場所とのギャップも歯がゆくて。そんなとき、たまたま記事で目にした「思い立ったらすぐ行動」という一文が、自分へのメッセージだなと感じたんですよ。その頃は母も手術が成功して体調も良くなっていたので、東京の『air』で働くことに挑戦してみようと決めました。すでに24歳でしたけど、27歳までにデビューすれば30歳までに独立というのも夢じゃないなと。それで半年後の上京を目標に、資金を貯め始めたんです。

 

入社を実現させるために、何をしたらいいのか。まず会社理念を調べて、全文を丸暗記しました。理念の中に“持続することが結果へと繋がる”とあったので、自分の継続力を面接でアピールする素材として、すぐにブログを開設して毎日投稿をスタート。東京の店舗にも実際に髪を切りに行って、店長や副店長のフルネームや出身地なども全部覚え、入念な準備をして面接に挑みました。それで無事に内定をいただいたんです。入社してからも、ブログは1年ほど毎日書き続けました。仕事はお茶出しからのスタートでしたけど、これから東京の有名店で技術を磨いていけると思うとワクワクして、嬉しさしかなかったです。

 

 

>コロナ元年にデビュー。独学の髪質改善でバズり、フリーランスに

 

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