悪気はないと分かっていても⋯現役美容師が「何気に凹む言動」エピソード10選
薄毛美容師にも人権を! カフェで受けた思いがけない痛恨のダメージ(38歳/男性)
ある休日、カフェで友達とご飯を食べていると、後ろの席に座っていた4人の女性たちの会話が聞こえてきました。
その内容はこんな感じだったんです。
「この間行った美容室で担当になった人がさぁ、ちょっとハゲてて〜⋯その人に『このトリートメント、髪にすごい良いからしたほうがいいですよ!』とか言われたんだけど、そんな髪にいいトリートメントがあるならなんでお前の髪はなくなったんだよ!(笑)とか思っちゃって! 説得力なくない? 偏見だけど、ハゲてる美容師って信用できないんだよね〜」「すごいわかる~!(笑)」
自分は薄毛の美容師です。とても悲しくなりました。薄毛になりたくてなったわけじゃないのに。薄毛なだけで信用がなくなるなんて、考えたこともありませんでした⋯。もちろんその女性たちも、薄毛の美容師が後ろの席に座ってるなんて知らずに世間話をしていたことはわかっていますが⋯。これが世間の声なの? と思わざるを得なくて、とても凹んでしまいました⋯。
報われない「おまかせ」オーダーの顛末(30歳/男性)
自分は「おまかせ」というオーダーが苦手です。ある程度はおまかせでもいいのですが、まるっきりおまかせというのは、お客さまに喜んでもらえるかどうかに不確実性が伴うからです。
先日、「おまかせでヘアカラーを変えたい!」とオーダーされたお客さまがいらっしゃったので、「明るくしても大丈夫ですか? 色味は赤みが あっても大丈夫ですか?」など細かく確認しながら施術をしたんです。仕上がりを見て「わー! イメチェンできたー!」と言っていただけたので満足してくれた と思っていました。
ところが、次回来店された時に「前回のカラー大丈夫でしたか?」と何気なくカウンセリングで聞いたら、「あー、なんか友だちにめっちゃ不評で〜! 今回は前の色に戻そうかな〜って思ってます〜」と言われてしまいました。「おまかせ」というオーダーを満足してもらえなかったときは、自分の感性を否定されたような気がしてショックを受けてしまいます。せめて好みなどは伝えてもらえないと「おまかせ」はやりたくないな⋯と思ってしまいました。
>どうすればよかったの? やけくそモードなお客さまのオーダーには要注意⋯