崩れた美容業界の根本を建て直したい。高木裕介×エザキヨシタカの「JAPAN7」が経営力で革命を起こす!

美容師は「誰かを幸せにしたい人」がなる職業、崩れたものを建て直したいエザキさんの目指す美容業界の未来

 

 

エザキ:僕はセミナーでいつも「幸せの三角形」という言葉を使っています。どういうことかというと、会社、お客さま、業界の3つの点からなる三角形で、美容師を続けるためにはこの3つと幸せな関係を築く必要があるということ。

 

美容師はまず、自分の三角形を豊かにしなければいけません。いい会社は働きを給料や役職として還元してくれるので、その会社のために働く。お客さんともいい関係を築く。そしていろんな人が自分を立ててくれているので、関わっている業界にも恩返しをする必要がある。自分だけが幸せになろうとするのでは駄目なんです。

 

美容師は本来、誰かを幸せにしたい人がなる職業のはず。今はそれが崩れている部分があるので、「JAPAN7」などを通して建て直していきたいですね。

 

いい環境を作るために、美容室の垣根を越えて再集結させたい高木さんの目指す美容業界の未来

 

 

高木:夢物語ですが、デザインサロンを経営するのがいくつかの大企業だけであれば、美容師は大きな力を持っていたと思うんです。美容室がたくさん枝分かれしたことで、いいこともあるけれど一つひとつの美容室に力がなくなってしまったと感じています。

 

「東京ブレンド」や「Multiverse(マルチバース)」もそうですが、これからは美容室の垣根を越えて、いい環境を作るために美容師が再集結する必要があります。「JAPAN7」には美容室のことを真剣に考えている人が集まっています。そうしてうまくいっているやり方を共有しながら、弱くなった美容室の立場を取り戻し、働く環境を整えて美容業界をいい形にしていきたいですね。

 


 

教育産業である美容業界を、本来のあるべき姿に整え直す。二人の発言からは、そんな気合がひしひしと伝わってきました。

 

「JAPAN7」に集まっているのは、高木さん、エザキさんと志を共にした人たち。彼らと意見を交わし合うことは、まず自分の美容室の経営を見直し、次に美容業界全体を見直すことにつながっていくはずです。

 

プロフィール
U-REALM
会長/高木 裕介(たかぎ ゆうすけ)

現在9店舗を展開するU-REALMグループ会長。北海道出身。山野美容専門学校卒後、原宿サロンを経て、afloatオープニングスタッフとして参加。2002年10月afloat-fがオープンし、店長に抜擢される。afloatを円満退社し、2005年に独立。サロンワーク以外に軸足を置きながらファッション誌の表紙やTVCMなどのヘアメイクを担当しタレントやモデル、さらにはスポーツ選手やメジャーリーガーなどにも支持されている。美容師同士のコミュニティ「東京ブレンド」を立ち上げるなど美容業界の発展を目指す。

 

プロフィール
grico代表
エザキヨシタカ

2009年に原宿で「grico」をオープン。美容業界を代表するトレンドセッターとして、美容師の新たな在り方に対して常にアプローチを仕掛け、アパレル業や商品開発、コンサルティングなど幅広く活動。主な活動は、業界誌、ファッション誌の巻頭・表紙、芸能人やモデル、コレクションのヘアメイクなど。プロデュースした商品は、「ミルボンジェミールフランジェルクリーム」、「中野製薬モデニカナチュラル」、「Ma美容クリーム」。さらに国内外でのセミナー講師、全国各地での審査員も務める。オンラインサロン「マルチバース」、「JAPAN7」の主宰で、著書には「夢を叶えるエザキ流方程式」(髪書房)や「選ばれる条件」(DMM PUBLISHING)がある。美容業界以外でも多くのメディアから注目をされる美容師。

(取材・文/小沼理 撮影/河合信幸)

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