今は過去の選択の積み重ね!岩本桂弥の爆発的成長をブーストしたコトダマ EMANON岩本桂弥さん

「若い時間を勉強に使う?それともバイトに使う?」

 

 

僕は学生時代、お金を持っていませんでした。理由は単純にアルバイトをしてこなかったから。でも、高校生のアルバイトなんて稼げて月5、6万円だと思いますし、10万円稼いだとしても年間120万円です。3年間で360万円になるけれど、それなら僕は20歳になったときに1000万円稼げる準備をしたいと思っていました。

 

美容師1年目の年収が仮に200万円だとしたら、1000万円稼げば800万円上回ります。そうしたら、アルバイトで稼いだお金よりはるかに多いですよね。

 

この考えに至ったのは父親の言葉でした。「若い時間を勉強に使う?それともバイトに使う?」。美容師になることを反対されていたので、勉強する時間をアルバイトにあててお金を貯めるという話をしたときに言われた言葉です。

 

正直、その時は「因数分解の問題が解けてもお金はもらえないけれど、バイトして5万円あればほしいものを買えるしいいじゃん」って思ったんですよね。どちらが未来の投資になるかという意味を理解するには少し時間がかかりました。

 

 

じゃあ僕が勉強したのかというと、そうではなく学生のうちにしかできない経験をしようと考えました。その一つがネタづくりをかねてのヒッチハイク。お金がなかったからという理由もありますが、サロンの面接にもヒッチハイクで行きました。名古屋まで順調でしたが、名古屋で苦戦して、なんとか引っ越し中の父娘に乗せてもらうことができたんです。

 

引っ越しを手伝うことが条件だったので、東京についてから必死に手伝いました。だから、サロンの面接は超ギリギリに到着。着替える時間もなく段ボールを背負った、ただならぬ様子を見た面接担当の人にも「何をしていたの?」と突っ込まれました。ヒッチハイクで面接にくる人なんて他にいません。お金じゃ買えない経験だし、きっと面接担当の人の記憶に残ったはずだと思っています。

 

「長所と短所は紙一重でどちらにも変わる」

 

 

サロンの面接のときに、「美容専門学校で1週間休んでいるみたいだけど理由は何?」と突っ込まれました。学生時代、マネキンを使ったイタズラ写真をTwitterにアップしたらめちゃくちゃバズったんですが、いわゆる「バカッター」が話題のときだったので、学校の先生にも知られるところになり、停学になってしまったんです。

 

そのことを話したら落ちるかもしれないので一瞬ためらいましたが、ポジティブに転換したらアピールできるかも…と考え直しました。正直に停学になった話をした上で、「このツイートで1万リツイート、5万いいね!をとりました。SNSでこれだけの数字を出せる人いますか?僕はこれから先、髪の発信でこれ以上の影響力を出せる人になります」と言ったんです。

 

停学はマイナスですけれどモノは言いよう。ポジティブに転換することもできます。サッカーを頑張っていた人や、元気が取り柄の人よりも、印象に残ったと思うんですよね。だから、長所と短所は紙一重だと思う。自分の捉え方次第、そして伝え方次第で変わるんですよ。

 

 

今僕は会社も立ち上げ後輩もでき、教育もしていく立場にもなりました。いただいたさまざまなコトダマを大切にしつつ、ここからも結果を出して行きたいと思います。

 

プロフィール
EMANON
岩本桂弥(いわもと けいや)

1998年生まれ。福岡県出身。福岡美容専門学校 福岡校を卒業後、上京。都内の人気サロンに就職し、22歳アシスタントにもかかわらず独立し、フリーランス美容師に転向。『EMANON』新宿店と福岡店を行き来しながら活動中。10代、20代の男性から圧倒的に支持されている。2022年REY合同会社設立し事業を法人化。次のステージを見据えている。

Instagram: keiya_iwamoto

(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)

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