【アツアツ人間関係の秘密】AI TOKYO堀江優編。“二人で一つの価値”をつくる!お互いを尊重し、同じ熱量でお客さまと向き合う!まさにアツアツ“ワンチーム”
面接で落ちても、終わらなかった理由

――その後、小野寺さんはAI TOKYOを志望して面接を受けるんですよね。ところが不合格だったとか?
小野寺:そうなんです。面接で完全にパニックになって…。
――え? 面接で何があったんですか?
小野寺:「いい親って、どんな親だと思いますか?」という質問をされて(笑)。深すぎてフリーズしました。正解はないと思っているけど、どういう回答が求められているか分からず焦ってしまって。それに面接官がいっぱいの中で、自分一人という圧迫感。その空気にのまれて思うようにしゃべれなかったです。
堀江:うちは面接で人間性を見たいので、テンプレのような質問をしていないんです。僕も面接官ではあるんですけど、面接官全員の点数によって合否が決まるので、僕が満点をつけても、他が低かったら落ちちゃうんです。だからその場にいるみんなに、自分の魅力をしっかり伝える必要があるんですよね。
小野寺:悔しかったですね。でも「不合格だった理由がどこかにある」と振り返り、次の面接に向けて準備しました。そして、もう一回挑戦し、二度目で合格を手にすることができました。
堀江:落ちた理由って絶対あるじゃないですか。その理由をちゃんと愛斗なりに模索して考えて、再度挑戦して来てくれる、みたいなところが好印象でした。諦めずに来てくれたのが一番グッときましたね。正直、“こいつしかいない”って思ってたので。
「僕のお客さま」ではなく「二人のお客さま」
――入社後まもなく、堀江さんの専属アシスタントになるんですよね。そして関係性は一気に深まった?
小野寺:堀江さんって優しいし面白いけど、仕事になるとめちゃくちゃ熱いんです。その姿勢に影響されました。それに僕の中での理想の美容師像というか、美容師はこうあるべきだなって思わせてくれたのは、堀江さんだったんですよ。

二人でヘアショーのステージに立った経験も
――例えばどんなところですか?
小野寺:お客さまへの向き合い方ですね。普通のメンズサロンって、お客さまが来られたらすぐシャンプーするんですよ…。オペレーション的に、そのほうが効率はいいんです。
堀江:でも僕は絶対先にカウンセリングします。当日のファッションや髪の状態とか、その日の気分とか、全部見たいんで。
小野寺:それがすごく自然で。「技術だけじゃない」って気づきました。堀江さんの美容師としての仕事への向き合い方、お客さまへの向き合い方は、もう好きを通り越してリスペクト。技術が上手いのは当たり前。さらに人生に寄り添っていくことをモットーとされる堀江さんのやり方に共感しました。
――堀江さん専属のアシスタント期間は約2年。かなり濃い時間だったのでは?
堀江:愛斗を見ていて一番感じていたのは、“僕のお客さま”に対して、“自分が本当に好きなお客さま”として向き合ってくれているということです。
アシスタントって、どうしても目の前の業務に追われがちで、気づいたら“作業”になってしまうこともある。でも愛斗は違いました。どんなに忙しくても、その瞬間その瞬間、ちゃんとお客さまを見ているんですよね。
だからこそ、お客さまから「嬉しかった」「また来たい」っていう声が自然に増えていく。僕が担当しているお客さまでも、愛斗が関わることで“また来たくなる理由”がちゃんと生まれている。気づけば、“僕のお客さま”だったのが、“二人のお客さま”になっていく感覚でした。

二人が出演したステージに、サロンの仲間たちも応援に駆けつけた
――それは堀江さんの育て方も大きいのでは?
堀江:もちろん多少はあるかもしれないですけど(笑)、でも本人の資質が大きいですね。人を楽しませることが自然にできるし、すぐ笑顔になれる。そういう力って、教えて身につくものじゃないと思うんです。
――マニュアルではない接客が、当たり前にできているんですね。
堀江:アシスタントって“ヘルプ”って思われがちですけど、そうじゃない。スタイリストとの“ワンチーム”として“お客さま”に向き合うべきだと思うんです。
小野寺: “堀江さんと愛斗くんにやってもらってかっこよくなれた”って言われた時、あ、チームになれたなって思いました。“どう動くか”よりも、“どう思うか”を大事にしています。お客さまに対する気持ちの部分は、ずっとブレずに持っていたいんです。

良い関係性を築くために必要なこと
――最後に、良い上下関係をキープするコツは?
堀江:スタイリストとアシスタントという上下関係ではなく、“パートナー”として「どれだけ相手を理解できるか」が大事。人それぞれに価値観や正義があるので、それを引き出すのが先輩の役割だと思っています。お互いにしか出せない価値を掛け合わせ、本当のパートナーになることで、お客さまの満足度は最大化できるはず。お客さまの喜びが、僕たち美容師にとっての喜びなので。
小野寺:後輩なら、先輩に“好かれに行く姿勢”が大事だと思っています。可愛がられることって、本当に大きな武器になる。アシスタントの最初の頃は、できることも限られているからこそ、強みは圧倒的なフレッシュさ。無理にカッコつけるよりも、素直な気持ちで向き合うことが大切だと思います。その積み重ねが、結果的に一番の近道になると感じています。

小野寺さん私物。堀江さんから譲り受けたものばかり
まとめ:この2人、ほぼ“ワンチーム”
技術だけじゃない。
上下関係だけでもない。
「お客さまをどう幸せにするか」を、
同じ熱量で考え続ける2人。
だからこそ生まれる、“二人で一つの価値”。
これはもう、アツアツというより――
完成された“ワンチーム”です。
(文/石田雅子)
- 1 2