50代トップ美容師・藤野ちずるが見つけた幸せの方程式。表参道発「好きな仕事だけで生きていく」という最強のライフスタイル

 

 

40代、50代になると、「この先も続けられるだろうか」と、不安を抱く女性美容師さんは少なくないでしょう。体力の変化、ライフステージの変化、若い世代との比較…。そんな悩みを抱えながら働く美容師にこそ、知ってほしいのが藤野ちずる(ふじのちずる)さんです。

表参道で長年活躍し、現在はkyli(キリ)表参道のクリエイティブディレクターを務めていますが、実は、トップクラスの売上をつくる”売れる美容師”になったのは40歳を迎えてから。それまでは決して順風満帆だったわけではありません。しかし、年齢を言い訳にすることなく、女性ならではの柔軟さで新しい技術やSNS、ブランディングを吸収し続け、「ヘアメイク仕込みの“かわいい”をつくる力」を武器に、多くのお客さまから支持される存在へと成長しました。そして今、「好きな仕事だけをして、毎日が本当に幸せ」と笑顔で語る姿は、50代とは思えないほど透明感にあふれています。無理をしない。自分に正直でいる。それでもトップを走り続けられる。そんな藤野さんの働き方には、これからの時代を生きる女性美容師へのヒントが詰まっています。

 


 

ヘアメイクから美容師へ。私が本当にやりたかったこと

 

――美容師を目指したきっかけを教えてください。

 

実は、最初から美容師を目指していたわけではないんです。高校卒業後に北海道から東京へ出てきたのも、「ヘアメイクの仕事がしたい」という思いがあったからでした。当時はテレビや雑誌の世界に憧れていて、芸能人やモデルさんをきれいにする仕事に魅力を感じていたんです。

 

まずは化粧品会社に就職したのですが、実際に働いてみると、自分が思い描いていたヘアメイクの仕事とは少し違いました。接客や販売が中心で、「やっぱり自分の手で人をきれいにしたい」という気持ちがどんどん強くなっていったんです。


 

そこで働きながら通信制の美容学校に通って美容師免許を取得し、原宿のサロンに入社。サロンワークをしながら、時々ヘアメイクの現場に出ていました。アーティストのCDジャケットや雑誌、広告の撮影など、憧れていた世界を経験できたことは本当に貴重でした。

 

でも、続けていくうちに気づいたことがあったんです。ヘアメイクは、作品をつくる仕事です。もちろんやりがいはあるのですが、主役はモデルさんやタレントさん。私は裏方として、その人をより魅力的に見せる役割でした。

 

一方、美容室では違います。目の前のお客さまが鏡を見て、「わあ、うれしい」「来てよかった」と笑顔になってくださる。その瞬間を直接見られるんですよね。その喜びが、私にはすごく大きくて。私が本当にやりたいのは、美容室の仕事なんだと気づいたんです。それからは、サロンワーク一本で頑張ろうと決めました。


 

 

>SNSで支持される理由は「かわいいを作る力」

 

 

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