【アツアツ人間関係の秘密】REDEALばなな編。お客さまからは「お兄ちゃんと妹」。真逆の二人が最高のコンビになるまで
ぶつかり合ったからこそ、本当のチームになれた
――一度ぶつかったことがあったそうですが…
ばなな:ありました。ゆいちゃんって、いつも笑っているので、悩んでいても本当に分からないんですよ。だから、自分も気づけませんでした。
ある時、ミスが続いたことがあって、先輩としてしっかり伝えなきゃと思って注意したんです。でも、その後に泣いてしまって。その場では理由も話せなくて、自分も「どうしたんだろう」としか思えませんでした。あとから同期を通して話を聞いて、「あ、自分は教えることばかりで、話を聞くことをしていなかったんだ」と気づいたんです。
「こうした方がいい」「ここは違う」
そういう指摘ばかりで、本人がどう考えているのかを聞いていませんでした。
それからは、指導の順番を変えました。
まず、「どう思った?」「何が難しかった?」と聞く。本人の考えを聞いてから、自分の意見を伝える。教えるというより、一緒に考えるようになりました。
今思えば、ゆいちゃんに教えてもらったことの方が多いかもしれません。先輩として、自分も成長させてもらいました。

ゆい:私は昔から、思っていることをため込んでしまうタイプなんです。
「こう思っていました」という一言が言えなくて、「すみません」だけで終わってしまう。だから、どんどん自分の中にため込んでしまって…。
あの時も、ばななさんは私のためを思って言ってくださっているって分かっていたんです。でも、その時の私は受け止めきれなくて、涙が止まらなくなってしまいました。今思えば、自分ももっと話せば良かったなと思います。
でも、その出来事があったから、今があります。ばななさんが「まず、ゆいちゃんの考えを聞かせて」と言ってくださるようになって。営業後に毎日行っているフィードバックも、一方的に教えていただく時間ではなく、「一緒に話し合う時間」に変わりました。だから今は、「私はこう思いました」「次はこうしたいです」と、自分から話せるようになりました。
――一営業後のミーティングでも、たくさん話しあうそうですね。
ゆい:最初のうちは、1日の営業のフィードバックを、ばななさんからもらう形だったんですけど、気付いたら私の方がずっとしゃべっています(笑)
「今日こう思ったんです」
「次はこうしたらもっと良くなりますか?」
「私はこう考えたんですけど…」
そんな話をしているうちに、時計を見たら1時間半経っていたこともありました。でも、その時間が全然苦じゃないんです。その日のうちに振り返れるから、次の日にすぐ改善できる。毎日少しずつ、自分が成長している実感があります。

ばなな:正直、長く話すのは好きじゃないんですよ(笑)。でも、ゆいちゃんが本当にたくさん話してくれるので、「そういう考え方もあるのか」と自分も勉強になります。
上下関係ではあるんですけど、「一緒にチームを作っている」という感覚が強いですね。だから、自分も変なプライドは持たないようにしています。自分が先輩だから全部自分が正しい、とは思っていません。むしろ、ヘルプしてくれている後輩の意見を聞いた方が営業は良くなる。そう思っています。

背中で導く先輩と、その背中を追いかける後輩
――一33連勤、社内MVP。その裏にはどんな思いがあったんですか?
ばなな:ゆいちゃんがついてくれるようになって、「この子の未来を背負う」という気持ちが強くなりました。今までは、自分一人のペースで営業できればいいくらいの感覚だったんです。
でも、一緒に頑張ってくれる専属アシスタントができたら、そうはいきません。結果を出さないといけない。背中を見せないといけない。そう思って、一度33連勤をしました。予約も二枠体制で限界まで入れて、社内MVPも連続でいただくことができました。
自分一人だったら絶対にできなかったです。「絶対に背中を見せるから」と、ゆいちゃんに約束していたので、それを少しだけ形にできたのかなと思います。

ゆい:私は、「ばななさんは、本当にすごいな」と思って見ていました。SNSも毎日更新して、お客さまも担当して、練習もして…。普通なら「今日は疲れたからいいや」ってなりそうなのに、ばななさんは絶対にやるんです。私が「頑張ります…」で終わってしまうことも、ばななさんは全部行動にする。その継続力は本当に尊敬しています。だから私も、いつか「同じように結果を出せる美容師になりたい」と思っています。
――一今後は、お互いにどんな存在になっていたいですか?
ばなな:今後もずっと一緒に働き続けられたら、もっと面白くなるだろうなと思います。今は教える立場ですけど、ゆくゆくは自分がゆいちゃんから学ぶことが多くなっているかもしれません。お互いに刺激を与え続けられる関係でいられたら最高ですね。
ゆい:今は、ばななさんに助けてもらってばかりです。だから技術も、接客も、人としても成長して、ばななさんに安心して任せてもらえる存在になりたい。
そして今度は、自分が後輩に同じように寄り添える先輩になっていたいです。
ばななさんから教えていただいた「まず相手の話を聞く」ということを、私も受け継いでいきたいですね。
【まとめ】
技術は練習すれば身につきます。しかし、「この人と一緒に働きたい」「この人のために頑張りたい」と思える関係性は、一日では築けません。日々の会話や気遣い、小さなすれ違いに向き合う姿勢の先にこそ、本当の信頼関係があります。
REDEALには、そんな信頼を育てる空気が自然と流れていました。先輩と後輩という立場を超え、お互いを認め合い、高め合う二人の姿は、「人間関係の良さ」がサロンの大きな魅力になることを教えてくれています。熱量の高い先輩だからこそ、自分の伝え方を見つめ直し、後輩の声に耳を傾ける。後輩もまた、安心して本音を話せる環境があるからこそ、自分らしく成長していける。その積み重ねが、お互いを前に進ませる力になっていることを教えてくれました。
(文/石田雅子)
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