旅で五感を開発し、感動の瞬間をつかまえる -artifata CHIKAさんの習慣 後編-

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お客さまにドキドキを提供できる美容師でありたい

 

僕の場合は、さまざまなデザインや造形に触れる生活を当たり前のようにずっと続けてきましたし、新しいことに挑戦したり、知らない土地に行ったりするのも、自分が好きでやっていることです。だから「好き」という気持ちが興味の源泉になっていることは間違いないのですが、それともう一つ、僕の中で大きな原動力になっているものがあります。「どんなに長いお付き合いのあるお客さまであっても、毎回、新しいドキドキを提供しつづけたい」という想いです。

 

新しいドキドキを提供するというのは、奇をてらって何かをするという意味ではないです。そのときのお客さまが、よりキュートで、より美しく見えるために、新しい要素をプラスして「これまで見たことがない自分の魅力」に気づいていただくということです。だから、「前と同じ」と言われても、僕は微妙に変えるようにしています。「なんか短い気がするんだけど…」「あ、ばれた?」「でも、すごくいいわね」というような会話をするのがすごく楽しいのです。

 

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お客さまに新鮮な気分になっていただくために、これまで3回くらいサロンの内装を変えました。内装が変わっても、切る人が変わっていなかったら、すぐに飽きられてしまうものです。僕はお客さまに似合う範囲の中でベストなものを提供し続けたい。だから僕の周りには、自分を変える新しい刺激をくれた、愛すべきものたちが溢れているのです。

 

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プロフィール
artifata

代表/CHIKA(親 保宏)

岡山県出身。都内1店舗15年を経て、2000年表参道に美容室アルティファータをオープン。カンヌ、オスカー、ゴールデングローブなどの映画賞で登壇するセレブたちのヘアメイクを担当。生み出すスタイルは時を追うごとに洗練され、サロンゲスト、今を輝く女優、モデル、各界で活躍する著名人のヘア&メイクをプロデュースし続ける。

 

(取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

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