習慣の基盤は厨二病!? 境界線を消し、成長を積み重ねる思考と実践 ―Nu:v Ryutaroの習慣―

“仕事=趣味”の10年を越えて。視野が広がった次の習慣

 

 

これまでの10年間、趣味と呼べるものはほとんどありませんでした。というより、“仕事につながること”がそのまま趣味だった感覚に近いです。ファッションもそうですし、音楽やアートも好きではあるんですが、どこか常に仕事と地続きにあるものとして捉えていました。

ただ、Nu:vを立ち上げ、子どもが生まれてから、少しずつ意識が変わってきました。ここ数年で新たに趣味になったのが、株式投資です。

もともとは先輩に教えてもらって始めたんですが、そこから積極的に学ぶようになりました。単純に資産形成という意味もありますが、それ以上に、これまで触れてこなかった世界にアクセスできる感覚が面白くて。企業の動きや社会情勢、政治などにも自然と興味が広がっていきました。

 

 

子どもが生まれたことで、「この先どんな社会で生きていくのか」を真剣に考えるようになったことも、投資に興味を持った理由の一つだと思います。自分自身のことだけでなく、少し先の未来や、社会全体に目を向ける機会が増えましたね。

 

仕事だけに時間を使っていた時期とは違って、今は少し外側に視野を広げることで、結果的に仕事にもいい影響が出ていると感じます。

 

 

“自分で勝つ”から“チームで伸びる”へ。変化した習慣

 

 

以前は自分の成長や結果にフォーカスしていましたが、今は後輩の成長に喜びを感じています。後輩の売上が伸びた、できることが増えた。そういった変化が、純粋に嬉しく、自分自身の仕事の楽しさにもつながっています。

正直に言うと、出店後の1年半はうまくいかないこともありました。トップとしての意識が曖昧なままスタートし、チームとして機能していなかった。その期間で大きく反省し、成長できた感覚があります。

 

今は感情のコントロールも含めて、物事の捉え方が変わりました。すぐに正しさをぶつけるのではなく、「なぜそうなったのか」「どうすれば良くなるか」を一度考える。その一呼吸がチームを良い方向に導くと感じています。

 

Nu:vをオープンする前は、自分のやり方だけが正解だと思い、「同じようにやったほうがいい」と伝えていました。だけど今は、一人ひとりに合ったやり方があると考えています。後輩の考えをまず聞き、そこにこちらがプラスする。自分主導から、後輩を尊重して調整していく形に変わりました。

 

 

若い世代から学ぶことも多く、SNSや価値観など時代の変化も強く感じています。だからこそ柔軟に受け入れることが必要だと思います。

 

この3年で実感したのは、トップスタイリストの延長線では、組織は機能しないということ。今のチームは穏やかで安定していますが、それは時代の変化と、自分自身の変化の両方が影響していると思います。

 

習慣は固定されるものではなく、フェーズによって変わっていくもの。がむしゃらに走った20代があったからこそ、今がある。すべての習慣は、今につながっていると感じています。

 

プロフィール

Nu:v/ディレクター

Ryutaro

山梨県出身。日本美容専門学校卒業後、OOO YY(オーオシカシカ)に入社。サロンワークを中心に、高感度なヘアスタイルを発信。その独創的なクリエイティビティに多くの若手俳優やアーティスト、モデルから信頼される。30歳という節目を機に、2023年10月、さらに一歩先をいくヘアクリエイションを目指してNu:vを恵比寿にオープン。

 

 

(文/池谷美歩 撮影/菊池麻美)

 

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