バズらせればいい時代は終わった。選ばれ続ける美容師になるために ― COA髙橋英昇の習慣 ―

熱はその場でこそ伝わる。オフラインにこだわる理由

 

 

あえてオフラインでのセミナーにこだわるのも、僕なりのひとつの習慣と言っていいかもしれません。最近は特に、リアルで会うことの大切さを感じています。コロナ禍ではオンラインセミナーが一気に広がって、「これでも成り立つ」という空気もあったと思うのですが、やっぱりオンラインとオフラインではコミュニケーションの濃度が全く違うんです。

 

オンラインだと、どうしても“流れているものを見る”という受け身の姿勢になりやすい。一方でオフラインは、その場にいる全員で空気をつくる感覚があります。視線や表情、呼吸の変化から理解度も感じ取れますし、質問もしやすい。その場で生まれるやりとりや熱量が、学びの質を大きく変えると思っています。

 

自分の強みは、技術そのものだけでなく、その場、そして人の熱量を上げることだと思っています。空気をつくることで、伝わり方は大きく変わる。その意識は、サロンワークでもセミナーでも変わりません。

 

 

そもそも、なぜそこまでセミナーをやるのかと聞かれることもありますが、僕は日本の美容の水準をみんなで引き上げていきたいと思っているんです。もちろん、今の日本の美容業界はすでに世界的に見ても高いレベルにあると思っています。ただ、その中でも時代の変化に合わせて、さらに進化し続けていくことが大切だと感じています。

ありがたいことにCOAは売上・予約数ともに日本トップクラスのサロンへと成長しました。なぜお客さまに支持していただけているのか。その技術や接客、考え方を伝えていくことで、日本の美容全体のレベルが上がっていけば、世界でもさらに評価される業界をつくれると考えています。

 

今、美容業界は世界的に大きな変革期を迎えています。だからこそ、一部のサロンだけが成長するのではなく、日本の美容師一人ひとりが技術や接客の価値を高め合い、業界全体を底上げしていくことが何より大切です。その積み重ねが、日本の美容を世界でもさらに価値あるものにすると信じています。これからも現場に立ち続け、学びを伝え続けることで、その一助になれたらと思っています。

 

COAの進化を支える思考習慣

 

美容業界に良い影響を与え続けていくためには、COAというサロン自体も常に進化していく必要があると考えています。統括プロデューサーという立場は、サロンワークで結果を出し続けることはもちろんですが、それだけでなく、ブランドとしてどうあるべきか、どんな価値を提供していくかを考える役割でもあります。

 

各スタッフが持っている強みをどう活かすか、サロン全体としてどんな方向に進むのか。個人の集合ではなく、チームとしての強さをどうつくるかを常に考えています。

毎週土曜の夜には役員で集まり、必ず顔を合わせて話す時間をつくっています。週に一度でも直接コミュニケーションを取ることで、認識のズレをなくし、同じ方向を向き続けることができる。その積み重ねが、COAという組織の強さにつながっているのだと思います。

 

自分は、プレイヤーでありながら設計する側でもある。現場に立ち続けることで見えるリアルを大切にしながら、それをどう組織に落とし込んでいくか。その両方を担うことが、自分の役割だと思っています。

 

発信は特化しても技術の幅は狭めない

 

 

美容師の仕事は、技術・接客・発信。この3つが今の時代のベースだと思っています。この3つが揃って、初めて支持され続ける美容師になれる。

 

今でこそ次回予約で予約枠が埋まるようになりましたが、うまくいかなかった経験もあります。前のサロンにいた頃、SNSがバズって新規集客は当たりましたが、残念ながらリピートに繋げることはできませんでした。

 

このままではいけないと気づいて行き着いた答えが、どんなスタイルにも応えられる技術力とデザイン力を身につけることでした。最近はSNSの影響もあってデザインが特化しやすいですが、技術の幅まで狭めてしまってはいけないと思っています。

 

 

僕自身、SNSでは前髪や顔まわりを打ち出していますが、それ以外のスタイルにも対応できるように日々技術を磨いてきました。発信はあくまで入口。その先で通い続けたいと思える価値を提供できるかが、一番重要だと考えています。

 

また、サロンワークだけでなく、撮影やクリエイションにも取り組むことで、デザインの幅や感度を更新し続けることも意識しています。リアルとクリエイティブ、その両方を行き来することで、表現の精度を高めていきたいと考えています。

 

>“似合わせ”は共につくる。選ばれ続けるための習慣

 

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