30歳の節目にスケボーのカルチャーに染まる -GALA 横藤田 聡さんの習慣 前編-

スケボーを再開するタイミングは今しかないと思った

 

 

ではなぜ今再開したかというと、30歳の節目を迎えて、いろいろと感じるところがあったんですよ。これから20代と同じように過ごしたら、格好のいいおじさんにはなれないって思ったんですよね。新しいスポーツを始めるなら、ゴルフとかテニスなどもあるのに、どうしてスケボーを始めたのかというと、35歳から始められるスポーツじゃないからです。35歳からスケボーデビューはちょっと厳しいんじゃないかな、と。でも30歳からなら何とかなる。

 

今スタートすれば35歳、40歳になっても続けられると思うし、将来子どもができたら教えられるかもしれない。そう思ったことがスケボーを改めて始めたきっかけですね。まだまだ初心者なので、「スケボーしてます」って大きな声では言えないんですけれど(笑)。

 

スケボーはハードなスポーツだから、やっているときは日常から切り離されます。僕は基本的に美容にどっぷりで、朝まで語れるタイプなんですけど、だからこそ新しい要素を自分に入れ込むことが難しかったんですよね。いつも美容のことばかり頭の中にあったし。スケボーをしているときは、滑ることに精一杯だから、必然的にスイッチが切り替わります。

 

スケボーのカルチャーにハマり、ライフスタイルが変わった

 

 

一緒にやる人たちとのコミュニケーションも新鮮です。日本人だけじゃなく、スウェーデン人やアメリカ人とすることもあるし、スケボーが好きなら言葉の壁を越えて交流できるんですよ。スケボーを再開してからファッションも変わりました。スケーターって、デッキに乗ったときの足の動きや、上半身の身の振り方まで、見え方を意識しています。スケーターのファッションの根底には、深いカルチャーがあるんですよ。

 

僕は初心者なので、スケボーでできることが少ないんです。だから、上手い人たちがきたときは緊張するし、めちゃくちゃ激しくやっている人のところに突っ込んでいくのは勇気がいるんです。でもね、こちらから興味を示して話しかけると、22歳とか23歳くらいのスケーターが、すごく謙虚に絡んできてくれる。「一緒に楽しみましょう」ってすっと懐に入ってくれるんですよね。

 

そんなスケーターの文化に魅了されて、半年後にはすっかりファッションも変わってしまったというわけです。1年前の自分のファッションスタイルを見ると、ちょっと恥ずかしいんですよ。ジェルで固めた髪と、ピアス、ロゴがいっぱい入っている服を着ていて、今じゃ考えられないです。そのくらいスケボーは僕の価値観をガラリと変えてしまったんですよ

 

シザーケースもスケボーファッションを取り入れている

 

 

プロフィール
GALA 代表 横藤田 聡

2016年12月、28歳で【GALA】をオープン。streetとリンクしたスタイル、ハイトーン、バレイヤージュ等のデザインカラーで、都内のファッション、音楽、芸能関係等のお客様から多数の指示を集め、現在はサロンワークと並行して、雑誌の撮影、全国でカラーセミナーを展開中。

 

 

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