水中という非日常空間で、クリエイティブ脳をリフレッシュする -DADA CuBiC 古城隆さんの習慣 前編-

 

2019年、Japan Hairdressing AwardsにおいてJapan hairdresser of the year グランプリに選ばれたDADA CuBiC 古城隆(こじょう たかし)さん。美容に対してストイックな姿勢は、広く知られているところですが、ここ数年はストイックに突き詰めてきたからこその悩みがあったそうです。今回はその悩みを軽減することになった習慣について伺いました。インタビューは前編・後編の2回、まずは前編からどうぞ!

 


 

「ストイックの美学」を追求しすぎて体が悲鳴をあげていた

 

DADA CuBiCに入ってから今まで、僕はひたすらに「ストイックの美学」を追い求めてきました。ただ、自分を追い込み過ぎてしまい、いつしか体が悲鳴をあげるようになったんです。とにかく毎日体がきつく、朝から足がだるくて大変な時期もありました。

自分を追い込んで、追い込んで、いつしか達成感を得るまで追い込まないと満足できなくなっていたんですよね。休みの日もずっとサロンにいて、狂ったように書籍などの制作や外部の仕事の準備をしていました。自分のクオリティに負けたくなかったんです。でも40歳を目前としてあるときふと気づいたんですよ。そうやって目標を達成しても、すぐにその達成感が消えてしまうことに。だからまた次の目標に向かってもっとストイックに追い込んでという無限ループ。心身ともに疲れていたのかもしれません。

 

    

古城さんの地元大分の滝と鍾乳洞

 

3年ほど前、地元大分への帰省した際、地元の滝と鍾乳洞にいったんです。そのときにふと「生き方、考えないとな…」と思いました。もちろん、ストイックにやってきたことは、今の自分の力になっていますから、一切後悔していません。しかし、この先を考えたとき、同じ働き方を続けることは難しいし、新しい視点を持ちたいと思いました。若いときは作品が自分の名刺代わりになってくれますが、キャリアを重ねてくると次第に「生き方」や「考え方」も見られるようになりますし、アイデアが求められるようになります。手は抜かないけれど、力は抜けるようにならないとこれからステップアップできないと感じたんです。そこで、何かを変えるきっかけを掴みたくて、手始めに近所の区民プールで水泳を始めてみました。昔から泳ぐことは好きだったんですよ。

 

>サロンワーク中に呼吸が浅くなっていることに気づく

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