いつもポジティブな心で、悔いのない選択肢を選び続ける -stair:case 時枝 弘明さんの習慣 前編-

 

神技と呼ばれるパーマ技術を持ち、日本トップクラスのパーマオーダー率を誇るstair:case 時枝弘明(ときえだひろあき)さん。日本のみならず、アジアを中心とする世界でセミナー講師をつとめています。さらに、自ら企画したTV番組「The God Hand」に解説者として出演したり、外資系ヘアケアブランドのTVCMに出演したりなど、美容師の枠を超えた活動を展開しています。今回は、時枝さんの華やかなキャリアの裏側にある思考習慣(心構え)に迫ります。インタビューは前編・後編の2回、まずは前編からどうぞ!

 


 

阪神淡路大震災を機に、悔いのない人生を歩むと決意

 

 

僕の美容師のキャリアは神戸でスタートしました。母の行きつけのサロンで働きながら、通信で免許を取り、インターン生を経て、23歳まで勤めていました。その後、上京したきっかけは阪神淡路大震災です。自宅もサロンも被災し、避難所生活を3カ月強いられました。友人も亡くし、「こんなふうに突然、亡くなってしまうんだ…」と、呆然としたことを覚えています。

 

人はいつ死ぬかわからないし、いずれは死ぬときがくる。あとで振り返ったとき、「こうすればよかった、ああすればよかった」と後悔したくない。振り返ると、心のスイッチがカチッと動いた瞬間だったのかもしれません。もともと僕は、美容師として成功したい、そのために東京で働きたいと思っていました。知り合いを頼って、わずかなお金と掛け布団一枚を持って上京したんです。

 

上京してから僕はまず自宅の近くにあったサロンで結果を出したあと、表参道のサロンで働くつもりでいました。10カ月で、全店舗で売上トップに。自信をつけた僕は、表参道にある気になるサロンをいくつかピックアップして、あみだくじで「どれにしようかな?」って決めたんですよ。それで、HAIR DIMENSION(数々のカリスマ美容師を生み出した伝説のサロン)に決めて電話したら、ちょうど青山に新店を出すから人が必要なタイミングだった。「一度会いましょう」という話になり、代表と簡単な面談をしたら「いつからこれますか?」と。

 

>辛いときは「今は登り坂を歩いているんだ」と考える

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