忙しい美容師の救世主! 心とお腹を満たす日本のソウルフード“おむすび”のススメ。<サロむす>

おにぎりコンクールで入賞! プロ並みの腕前をもつ“おにぎり系美容師” −AFLOAT NAGOYA代表/鈴木雄大さん−

 

 

-“おにぎり系美容師”という肩書の鈴木さん。いつごろから料理に目覚めたんですか?

 

小学校の低学年くらいからですね。両親が共働きだったのでなにか手伝えることはないかなと考えて料理を始めました。就職と同時に実家を出てルームシェアをしていたのですが、相方がとにかくよく食べるヤツで(笑)。一食で米なら2合、パスタだと3束、焼きそばなんて一袋(3玉)を余裕でペロリです。外食やコンビニだと食費がバカにならないので料理を担当していました。

 

-男同士のルームシェアだと食費もかかったと思いますが、どうやってやりくりしていたんですか?

 

アシスタントだったのでお金もないし、いかに安くてたくさんつくれるかに情熱を燃やしていました。例えば焼きそばとかだと、斜めに薄く切った白菜をあんかけにしてボリュームを出したりとか。帰宅も遅くなるので、調理時間が短くてパパっと作れる中華料理はよく作ってました。学生時代に中華屋さんでバイトしてて、そのバイト代で中華鍋とおたまを買ったほど得意な料理です。

 

cap:鈴木さんが愛用するMyおたま

 

-それだけ料理が得意だと、お昼ご飯も自炊ですか?

 

下積み時代は、休憩時間がほぼなかったのでパッと食べられるおにぎりをよく作っていました。炊き込みご飯を握ってバックヤードで食べていた日々が懐かしいです。ときどき炊飯器の釜ごと持っていって、スタッフのためににぎったりもしました。

 

 

-釜ごとは斬新(笑)! おにぎりをつくるときのこだわりはありますか?

 

母親がつくってくれるおにぎりのバリエーションが豊富で、その影響でいろんな味にチャレンジしました。今ってコンビニにたくさんの創作おにぎりが並んでいるじゃないですか。あれくらいのレパートリーを30年前から母はつくっていましたね。

 

天かすと小エビにめんつゆで味付けしたおにぎりや、鮭と青菜と昆布をまぜたおにぎりとかが大好きで、自分でも作ります。おにぎりのあたまからはみ出るくらい具をたくさん入れるのが好きなんですが、それも母ゆずりです。

 

 

-“おにぎり系美容師”になったきっかけは?

 

僕が料理をすることをリピーターのお客さまは知っていて、自然と料理や食べものの話になるんですよね。常連のお客さまから「おにぎりのコンテストがあるけど、どう?」と勧められ、チャレンジすることに。料理のコンテストは初。そこで、まさかの入賞をしまして…おにぎり系美容師になりました。

 

−初コンテストで初入賞は快挙ですね! どんなおにぎりを作ったんですか?

 

まず書類審査があったので、コンテストの話を聞いた次の日にレシピを考案。フランスとの交流イベントだったので、どんなおにぎりにしようか悩んでたときに、フランスの名シェフ、ジュエル・ロブションの言葉を思い出したんです。それは「日本の焼き鳥が好きだから、自分の料理に焼き鳥のタレのような味付けを取り入れたりもする」という言葉。それをヒントに味付けを日本っぽい甘辛い味付けをベースにしながら、シェリー酒などで味にアクセントをつけました。そのレシピで決勝戦への切符を掴んだんです。

 

 

−決勝戦ではどんなレシピで戦ったんですか?

 

美容師である強みを生かして美容に関係するものを…と、アンチエイジングで抗酸化作用の強い素材を使いました。

 

 

ひまわりの種やかぼちゃの種、雑穀米でミネラル、うま味成分も意識してバランスの良い素材を意識しました。フランス料理のように目でも楽しめるように盛り付けにもこだわってます。

ただ、その気合いが空回りして優勝を逃しまして…。

 

−気合いが空回りというと?

 

丸くてキレイな形を作りたくてディッシャーを使ったのですが、にぎったほうがよかったなと。あと、スポンサーのお一人が山形出身で、シンプルに白米のおにぎりが好みにあったかなとか…。ちょっと路線がアウトローすぎたと反省しました。美容のコンテストもおにぎりのコンテストも、自分のやりたいことだけを表現してはダメ。審査員の好みをリサーチしたり、テーマを充分理解して表現したりするなど、大事なところは、一緒ですね(苦笑)。

 

−優勝を逃したとはいえ、入賞はすごいです! 反響はありました?


テレビの取材など、メディアからの問い合わせを多数いただきました。あと、美容師さんからエプロンやしゃもじのプレゼントが届いたのは驚きでした。

 

プレゼントでいただいたしゃもじ

 

−プロ並みの腕前を持つ鈴木さんがいちばん好きなおにぎりは?

 

やはり、母がよく作ってくれた鮭と昆布、青菜を混ぜて握ったおにぎりでしょうか。亡くなった父親もこのおにぎりが好きで、生涯、毎朝食べていました。後からわかったのですが、人間がおいしさを感じる三大うま味成分を全て網羅しているんですよね! とってもカンタンなので是非美容師の皆さんに作ってもらえたらと思います。

 

−ということで、最後に鈴木家特製「鮭・青菜・昆布のおにぎり」レシピを公開します!

 

>鈴木家特製 「鮭・青菜・昆布のおにぎりレシピ」

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