バズらせればいい時代は終わった。選ばれ続ける美容師になるために ― COA髙橋英昇の習慣 ―

 

多くのお客さまから支持を集め、業界トップクラスの集客と売上を誇るCOA(コア)。青木大地さん、小西恭平さんと共に代表の一人である髙橋英昇(たかはしえいしょう)さんは、骨格や雰囲気に合わせた顔まわりのカットを武器に、幅広い層を魅了し、年間5000人のお客さまを担当しています。さらに指導者としても活躍し、セミナーを通して全国の美容師に技術とマインドを伝承しています。

 

SNSをきっかけに新規集客を伸ばしていた時代を経て、現在は次回予約だけでスケジュールが埋まる美容師へ。その転換を実現した背景には、日々の習慣と考え方がありました。今回はキャリアの転機になったリーダーならではの習慣に加え、日本の美容業界をより高い水準へと引き上げていくための展望についてお話を伺いました。

 

生活に溶ける習慣が、パフォーマンスを引き上げる

 

 

最近は、運動を生活の中に取り入れることを意識しています。昨年の3月に双子が生まれて、生活は大きく変わりました。しばらくは育児に追われる毎日で、これまで続けていたトレーニングもなかなかできなくなっていたんです。

 

双子が生まれてからは、仕事に対する向き合い方も変わりました。限られた時間の中で最大のパフォーマンスを出すために、無駄を削ぎ落とし、より本質的な部分に集中するようになったと感じています。仕事ももちろん大切ですが、家族と過ごす時間も同じくらい大切にしたい。そのバランスをどう取るかを考え続けることが、結果的に仕事の質にもつながっていると思います。

 

ここ数カ月でようやく生活のペースが掴めてきて、少しずつ運動を再開しました。といっても、歩いたり軽く走ったり、あとは週に一度パーソナルトレーニングをするぐらいです。ハードなことはしていませんが、それでも体が軽くなったり、頭がクリアになる感覚があって、仕事のパフォーマンスも上がっているのを感じます。

 

特に自分に合っていると感じたのは徒歩通勤です。自宅からサロンまで歩いて45分くらいなのですが、少し速めに歩くと、20〜30分のジョギングと消費カロリーがそこまで変わらないと聞いて。それなら疲労も少なく、続けやすい徒歩がいいなと思いました。

 

 

徒歩通勤の時間は、ただの移動ではなくて、仕事の時間にもなっています。電話で打ち合わせをしたり、簡単な連絡を返したり。移動、運動、仕事が一つにまとまるので、時間の使い方がすごく効率的になるんです。

 

無理に追い込むのではなく、続けられる形をつくること。これは美容の仕事にも共通していて、日々の積み重ねをいかに継続できるかが、長く結果を出し続けるためには重要だと思っています。

 

自信は仕込める。揺れないための習慣

 

 

サロンワーク、セミナー、撮影、そしてヘアショー。どの仕事に対しても共通しているのは、まず、事前の準備にどれだけ時間をかけられるかということです。

 

たとえばセミナーであれば、カットやカラー、集客といったテーマごとにベースとなる資料をつくり込み、それをもとに内容をアップデートし続けています。どんな状況でも対応できる状態をつくっておくことで、本番では余計な不安に左右されず、自分が伝えたいことに集中できる。

 

ヘアショーのような特別な場でも、その考え方は同じです。限られた時間の中で結果を出すために、ウィッグでの練習やイメージのすり合わせを重ねていく。ただ、それはあくまで特別なことではなく、日々のサロンワークや他の仕事と地続きにあるものだと考えています。

 

「絶対に大丈夫」と思えるところまで準備する。その積み重ねが、自信になり、安定したパフォーマンスにつながっていくのだと思います。

 

もちろん準備は大切ですが、それ以上に大事だと感じているのが行動量です。実際にやってみる、数を重ねる。その中でしか見えないことがあります。

 

だからこそ、まず動くこと。そして失敗してもいいので、多くの経験を積むこと。その積み重ねが、結果として引き出しを増やし、自信をより確かなものにしていくのだと思います。

 

>熱はその場でこそ伝わる。オフラインにこだわる理由

 

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