人生を輝かせる魔法の言葉「Smile! Positive! Energetic!」

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フランスの有名サロン「COIFF1RST(コワファースト)」の人気ナンバーワンで、ダフト・パンクやリュック・ベッソンなどワールド級セレブも多数担当した超・実力派スタイリスト、マリアンヌさん。日仏で活躍する彼女に、パリでの活躍や訪日後の苦労、女性美容師としての成功のヒントなどをうかがいました。

 


 

ボスに「明日から切れる?」と言われ16歳でデビュー

 

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フランスの美容師の国家試験ってすごくアバウトなんです。試験当日に「今日はパーマです。45分でやってください」っていう感じにざっくりとしたテーマが与えられるの。モデルが必要だから、みんな誰かを連れて行くんだけど、私の場合はママ(笑)。試験の内容もすごくイージーでした。

 

当時私は16歳だったけど、ライセンスを取ったらすぐにでもヘアデザインをしたかった。その夢を叶えてくれたのがCOIFF1RSTのボスのエリック。お店に行ったとき、「マリアンヌ、ライセンス取ったでしょ?明日から切れる?」って言ってくれたんです。こんなの、日本ではありえなくないですか?

 

COIFF1RSTはスタイリストにランクがあってジュニアスタイリストから始まります。最初の料金は2000円くらい。でもあっという間にランクがあがっていきました。そのうち、テレビとか、ラグジュアリーブランドのショーとかの話をいただき、仕事の幅を広げていくこともできました。会社にも認められて、最年少でストアマネージャーを任せてもらうことができたし、とっても忙しかったけどボスのエリックがよく口にしていた「Smile!Positive!Energetic!」を合言葉にとにかく頑張っていましたね。

 

これは今もそうなんだけど、朝起きたら自分が生かされていることに感謝して、鏡を見て「あらカワイイ!」と自分の姿を褒めるの。そして、仕事では自分の200%を相手にギブする。見返りなんて考えず、まず先に与えることが大事だと思います。

 

人生は一度きり、日本で美容師になりたい!

 

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子供の頃から日本のゲームが好きで、日本語も勉強したいと思っていたので、訪日チャンスをずっと探していました。ボスが決めた売上を達成することを条件に、1カ月の休みをもらって行ったのが1回目。2004年のことでした。2回目は2006年のサマーソニックのとき。担当していたダフト・パンクが出るからという理由で行きました。その後も10回くらい日本に来たんです。そのうち「人生は一度きり。日本で美容師になりたい」という気持ちが膨らんできました。

 

パリにいればワンカットで1万円。役職もあるし、友達もいるし、快適なんだけど、だからこそ危ないという気持ちもありました。コンフォートゾーンに身を置くと、成長できなくなってしまいますから。

 

そしてなんと2010年に日本でCOIFF1RSTの1号店ができることに。私はアドバイザーとして日本に赴任しました。でも、日本の美容師免許を持っていないから、お客さまの髪を切ることができません。日本語を勉強しながら、美容専門学校に通いました。2011年の震災が起こったときはボスからパリに帰ってくるように言われたし、日本の美容師の国家試験が受からずに苦しい想いをしました。でも私は帰りたくなかった。なぜなら、「一度始めたことは、やりきらないといけない」と思うから。これは尊敬する日本人のお客さまが教えてくれた言葉です。

 

>4度目の挑戦でフランス人初の美容免許取得者に

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