心に響いたボスの一言 Doubleの静かな変革

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美容界の重鎮であり、似合わせの達人でもある山下浩二さんが代表を務める「Double」。そこで活躍する女性スタイリストの増山 聡子(ますやまさとこ)さんは、山下さんと一緒に、女性でも長く続けていける職場環境を考えてきたそうです。美容一辺倒の生活が、結婚後にどのように変わったのか聞いてきました。

 


ガチガチの美容漬けの毎日が楽しかった

 

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私が会社に入ったころは終電を気にしなくてもいいように、みんな自転車通勤だったんですよ。仕事が終わったら、ウィッグで練習をしたり、自分たちでモデルさんを入れて勉強させてもらったり、そのあと飲みに行ったりして、夜中まで美容とか将来の夢を一緒に語り合ったりしていました。東京は家賃が高いし、お金もないから、先輩たちに飲みに連れていってもらえたり、そこでいろいろな話を聞かせてもらえたりしたのは、本当にラッキーでしたね(笑)

体力があったので、そんなに寝なくても翌日頑張れました。もちろん、今は少しキツイかな(笑)。でも、昔はみんなそういう時代を過ごしていたんですよね。

 

20代のころは、本当にガチガチの美容漬けの毎日。でも不思議とつらいと思わなかったですね。思い出すこともたくさんあるのですが、一番印象的だったのは「Double」の立ち上げにアシスタントながら深く関われたことです。

 

代表の山下は、自分から何か答えを出すのではなく、スタッフ一人ひとりが自分で考えて答えを出すように促してくれる人。だから、お客さまの動線をどうするか、オペレーションをどうするかなど、仕事がしやすい環境づくりを、私たちアシスタントも含めて、スタッフみんなに考えさせてくれたんですよ。

 

オープン前日、近くの店舗(HEARTS)から、全員でワゴンや備品を運び込んだことも、すごく懐かしいです。前日の仕事が終わってから夜通しの作業で大変だったけれど、今となってはいい思い出です。

 

大人っぽく見せたくて背伸びをしていたあのころ

 

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4年目でスタイリストデビューしました。ありがたいことに、当時はフリーのお客さまが多かったこともあり、3~4カ月目くらいから少しずつ結果も出てきたんです。スタイリストの中では一番年下で、年上の先輩がアシスタントをしていたりもしたので、プレッシャーはありました。実際にどうだったかは分からないですが、周りから「先にやられた!」みたいな空気を感じていたんです。

 

Doubleは表参道にあり、内外装もシックなので、原宿のHEARTSと比べると大人のお客さまが多いです。私は当時24歳で、慣れないヒールを履き、少しでも新人スタイリストに見られないようにと、努力をしていました。

 

Doubleの女性スタイリストが少なかったこともあり、たくさんのチャンスをいただきました。1年目、2年目が過ぎ、指名してくださるお客さまもだんだんと増えて自信がつきはじめると、今度は撮影のお話をいただく機会も増えてきました。せっかく先輩に売り込んでもらって、編集の方にもチャンスをいただいたんだから、ハズしちゃいけないっていう緊張の中でやっていましたね。

 

本当に仕事が楽しくて、美容一本の生活を満喫していました。結婚願望は全くと言っていいほどありませんでした。でも、30代半ばに、ふと「この先も同じ勢いでいけるのかな?」と思ったんです。

 

>長く続けることを考えてほしい。

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