大阪と東京。2回のリセットを選んだのは2つのルーツがあったから―CODE+LIM ワタローさんの働く理由

 

次世代のサロンリーダーを期待される若手スタイリストに聞く「このサロンで働く理由」。今回はサロンワークだけでなく、美容学校の講師やヘアメイクとしても活動し、マルチな才能で今後が期待される『CODE+LIM(コードプラスリム)』のワタローさんの働く理由をうかがいます。

 

「CODE+LIM」の前身となる原宿「LIMCODE」との出会いをきかっけに、LIMの故郷である大阪で美容師人生をスタートさせたワタローさん。4年間のアシスタント時代を経て、スタイリストデビューの場所に選んだのは東京・原宿でした。大阪と東京、2回に渡るゼロからのスタートを選択した理由とは。

 


 

運命の出会いから、LIMへ一直線

 

 

僕はベルエポック美容専門学校に通っていたので、原宿が通学路でした。表参道はモデハンをしている美容師さんがたくさんいるエリア。それが見慣れた風景でした。

 

ある日、その中で尖ったファッションをしたおしゃれな軍団を見かけるようになり、気になっていたんです。のちに、その人たちがLIMCODE のスタッフだと知りました。それでサロンに行ってみることにしたんです。

 

行ってみたら、みんな関西弁で(笑)。関西弁のノリやテンションに流されて、もみくちゃにされたのがすごく楽しかったんです。それまで美容室はもっと緊張する神聖な場所だと思っていたのですが、LIMではじめて “楽しかった”と感じました。

 

関西弁のソフトな口調で「足もと気ぃつけてや」とか「またね」とか。相手からしたら普通の対応なんでしょうけど、温かく感じたんです。しかも、そう感じさせてくれることが羨ましくて。「ここで働きたい」と思うようになりました。

 

ポジティブ男が味わった、人生初の挫折

 

 

学生の間はずっとLIMに通って、卒業後はLIMへ入社しました。原宿のサロンに就職を決める同級生が多かった中、自分は憧れの人たちのルーツを辿りたいと思い大阪での勤務を決めました。「こういう人になりたい!」と思った人たちが大阪育ちなら、僕も大阪で勉強しようと思ったんです。

 

大阪でアシスタントとして働いてきた4年間、僕がずっと考えていたことは「大阪で一番目立つアシスタントになろう!」ということ。でも最初は、関西のノリには慣れないし、友だちはいないしで、はじめての環境ばかり。入社後3カ月はストレスで吐くこともありました。

 

もともとポジティブで悩んだりしないタイプなんですが、こんな自分もいるのか、とはじめて挫折を味わいましたね。でも仕事に打ち込み、日に日に友だちも増えいくと、関西のユーモアにも慣れてきて、今では「めっちゃ楽しかった!」と言えます!

 

>寝る時間すらもったいないと感じた4年間のアシスタント時代

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