“近道はない ”最速デビューの裏には泥臭い努力がある ー nu+LIM 京里さん U29次世代美容師 ー

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次世代美容師として注目される「U29美容師」のサクセスストーリーから、成長するためのヒントを「美容師のタマゴ」へお届けする企画「U29次世代美容師」。第五回目は、東京、大阪、福岡、シンガポール、ロンドンで展開する人気店LIMで3年連続全店売上No.1、気鋭の美容師として撮影やヘアショーでも活躍している京里(きょうり)さんが、どんな想いで美容に取り組んできたのか聞いてみました。

 


 

なぜか父から「髪を切ってほしい」と頼まれて…

 

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父親は美術が好きな人で、油絵などを本格的に描いていて、かつては芸術の道を志していたようです。父の影響で私も絵を描いたり、何かを作ったりするのが好きな子供になりました。

 

そんな父がなぜか、中学生だった私に「髪の毛を切ってくれ」と言ってきたんです。深い理由もなく思いつきだったみたいですが、それからずっと父の髪を切り続けています。

 

高校生時代はマーチングバンドに没頭。指揮をふったり、コンテ(※)をつくったり、コンテ指導、合奏指導をする「ドラムメジャー」というパートを担当していました。

 

顧問の先生は見守っているだけで、自分たちで全部仕切っていくのが伝統だったので、マーチングの動きや選曲はもちろん、衣装まで手作りでやっていたんですよ。早朝から夜遅くまで残って練習して、休日も部活。誰かに言われたわけではなく、自分たちで決めたスケジュールに従っていました。

 

みんな忙しすぎて、髪の毛を切る時間もなかったんです。青空美容室みたいな感じで、昼休みに屋外に集合して、部員の髪の毛を切ったこともありました。切ってあげた子から、「ありがとう」と言ってもらえるのがうれしくて。それがきっかけで、美容師を目指すことになりました。

 

(※)マーチングバンドの設計図。ひとつひとつの隊形・個人が着く場所・動く拍数などが書かれている

 

TONI&GUYの学生コンテストで準優秀賞

 

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専門学校では創作系の授業に力を入れていました。デザインカラーとか創作ウィッグなどにはこだわっていましたし、なにより楽しかったですね。

 

頭のなかには、こんなの作りたい、あんなの作りたいってイメージがいつも渦巻いていました。でも、それをカタチにするための技術は持っていないから、どうしたら具現化できるのか先生に相談していましたね。私はそうやって技術を覚えていきました。

 

2年生のときは、パシフィコ横浜で行われたTONI&GUYの学生コンテストで準優秀賞をおさめました。そのときつくったスタイルは、ベリーショートがベースで、動きを出すために前髪の一部を垂らしていて、襟足も残っているような感じ。ピタッとタイトだけれど動きがある。カラーはシルバーとラベンダーという奇抜なスタイルでした。

 

就職活動では、とにかく自分が働きたいと思えるサロンに入りたいと思っていました。関西在住だったので、東京のサロンに見学にいくときは、2日間で6件など、かなり予約を詰めて訪問していたんですよ。いろいろ見たなかで一番惹かれたのがLIM。スタッフが生き生きしている空気感や、美容を楽しむ感じが伝わってきたんです。

 

>それなりに時間を使ってやることをやってきただけ

 

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