【SNS時代の美容師キャリア論】アシスタント歴1年半、3年間の“美容師ブランク”を経て人気スタイリストへ。山田友紀が語る「技術だけに縛られない働き方の可能性」

 

 

「美容師は、一つの仕事に縛られなくていいと思うんです」

そう語るのは、韓国ヘアを武器に活躍するスタイリストであり、渋谷のサロンhao(ハオ)代表を務める山田友紀(やまだゆうき)さん。美容学校卒業後、都内人気サロンに入社するも在籍はわずか1年半。その後は美容業界を離れ、人材業界やアパレル、マーケティングなどさまざまな仕事を経験しました。

一見すると遠回りにも見えるキャリアですが、山田さんは「異業種での経験があったからこそ、美容師をビジネスとして捉えられるようになった」と振り返ります。SNSで技術を学び、トレンドを見極め、自ら集客を仕組み化する――。美容師という仕事の枠を超え、新しい働き方を模索する山田さんに、これまでのキャリアと今後の展望を聞きました。

 


 

「東京に出たい」その一心で美容師の道へ

 

―まずは美容師を目指したきっかけから教えてください。

 

 

群馬県出身なのですが、実は最初から「絶対に美容師になりたい」という強い覚悟があったわけではありません。それよりも、高校卒業後は「東京に出て新しい環境で挑戦したい」という思いのほうが強くて。そこで親から「手に職をつけたほうがいい」と勧められたこともあり、美容師の道を選びました。

 

進学先は日本美容専門学校。同級生にも同じ学校へ進学する人が何人かいて、「せっかくなら一緒に行こう」という、自然な流れで上京することに。

 

卒業後、最初に入社したのは小規模な個人サロンです。ただ、自分が思い描いていた環境とのギャップもあり、約2カ月で退職。その後、中途採用を行っていた有名サロンに転職しました。タイミングよく募集枠があり、ご縁をいただけたんです。当時は目の前の仕事に必死でしたが、その経験は自分にとって大きな財産になっています。一流の環境に身を置けたことは、その後のキャリアを考えるうえでも大きな糧になりました。

 

 

 

有名店を離れ、美容師以外の世界へ

 

―その有名店を1年半で退職したそうですが、その理由は?

 

人間関係の問題でもなく、仕事が厳しかったからでもないんです。ただ単純に、もっと自由な働き方をしたいと思ったからです。当時、サロンの先輩たちのキャリアを見ていて、「この先の自分はどうなりたいんだろう」と考えるようになりました。僕の周りには美容師以外の職業の友達が多かったので、世の中にはいろんなビジネスがあるということを知って。一度外の世界を見てみたくなり、退社を決めました。

 

 

 

――美容師を辞めることに不安はありませんでしたか?

 

あまりなかったですね。周りにいろいろな働き方をしている人がいたので、「働き方は一つじゃなくていい」と自然に思えていました。

 

――美容師を辞めた後はどんな仕事を?

 

人材系の仕事やマーケティング、アパレルの販売サポート、不動産などです。さまざまな業種で働く友達がいて、彼らから声がかかるので、仕事に困るということはありませんでした。興味を持ったことはとにかくやってみる。そんな3年間でした。

 

今振り返ると、その時期に美容業界の外を知ることができたからこそ、今の自分の価値観やビジネス感覚が培われたと思っています。美容師という仕事を、技術職としてだけでなく、さまざまな可能性を持つ職業として捉えられるようになったのも、この経験があったからこそですね。





 

>SNSが変えた、美容師復帰へのハードル

 

 

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