KANOW GROUP代表・桐山弘一のサロン運営3本柱とサロンブランディング。フリーランス経験を経てたどり着いた、若手が活躍する組織づくり
発信する場所は変わっても、「伝える力」の本質は変わらない
――時代とともに集客方法も大きく変わってきましたね。
本当に変わりましたね。僕が美容師になった頃は、雑誌に掲載されることが一つのステータスでした。その後はブログの時代になり、毎日のように記事を書いて、お客さまとの接点をつくっていました。ブログを読んで来店してくださる方も多く、「発信すればちゃんと届く」という手応えを感じるようになったんです。
そこから集客サイトへと移り、さらにInstagramやTikTokなどSNSの時代へと移り変わっていきました。媒体は次々と変わっていますが、僕自身の考え方は昔から変わっていません。

大切なのは、「流行っている媒体を使うこと」ではなく、その時代にお客さまが情報を探している場所で、自分たちの価値を正しく伝えることです。
ブログが流行ればブログを本気でやる。集客サイトが伸びれば掲載内容を徹底的に研究する。SNSが主流になれば、写真だけではなく動画やリールも取り入れる。その時代に合わせて発信方法をアップデートし続けることが、結果として集客につながってきました。「どう伝えるか」「どうブランドとして見せるか」まで考えられる美容師やサロンが、これからも選ばれていくのではないかと思っています。

フリーランスで知った「個人」と「組織」の違い
――その後、フリーランスの道を選んだ理由は何だったのでしょうか。
将来的な独立も視野に入れつつ、もっと自分の力を試したかった、という気持ちが一番大きかったですね。フリーランスになって改めて感じたのは、美容師個人としての責任です。売上が上がるのも下がるのも、自分次第。誰のせいにもできません。
一方で、2年半ほどKANOW GROUP内でフリーランスを続ける中で、別の視点も見えてきました。「自分一人が売れること」と、「組織として成長すること」はまったく違うということです。個人なら、自分の予約を埋めれば成立します。でも会社はそうではありません。スタッフが育ち、活躍できる環境がなければ、長く続く組織にはならない。
だんだんと、自分の売上よりも「みんなで何かをつくる」ことのほうが面白いと思うようになりました。実際、僕が紹介した後輩たちも会社で働いていましたし、その姿を見ているうちに、「自分も運営側として関わりたい」という気持ちが強くなっていったんです。

――フリーランス美容師から代表就任は、どのような経緯だったのでしょうか。
「任せるからやってみないか」と言われたというより、僕から「やらせてほしい」と志願した形でした。SNSでの発信や集客にはある程度自信がありましたし、自分が経験してきたことを組織にも還元できると思っていました。
自分が一人売れることはできすが、それだけでは会社は大きくなりません。だったら、スタッフ全員がもっと売れる仕組みをつくったほうが面白い。そんな思いが、経営側へ踏み出すきっかけになりました。
