今の自分のほうが生き生きしている！ 仕事も育児も、楽しんだもん勝ち！ －kilico. 佐藤麻衣子さん

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産休期間：2017年9月〜12月（約4カ月）

育休期間：2018年1月〜3月（約３カ月）

合計期間：約7カ月

―サロンやお客さまにお伝えした時期は？

サロンに相談したのは、出産予定日が定まった妊娠3ヵ月のころ。つわりがひどく辛かったので、体調に合わせて働き方を調整させてもらいました。一番しんどかった時期は一週間ほどお休みをいただいたこともあります。お客さまへお伝えしたのは、安定期に入ってすぐの妊娠５カ月ごろです。

―出産前に不安だったことは？

一度長い時間お客さまから離れてしまうことに対しての不安がありました。

―出産前に準備したことは？

まずは、引き継ぎをしっかりし、お客さまとの信頼関係を崩さないことを意識しました。スタッフとは産休・育休中も、どんな些細なことであっても連絡を取り合える関係性を構築。産休・育休中は、私自身もSNSの発信をまめにし、お客さまに覚えておいていただけるようにしました。そのためか、引き継いだスタッフとお客さまが、私の産後の様子や子どもの様子を話すこともあったそう。それが、復帰の際、とても助けになりました。

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子どもと過ごす時間もしっかり取る。オンオフの切り替えで、無駄なく考えられるように

育休からの復帰後は会社と相談し、時短勤務にすることで育児とサロンワークを両立しています。保育園に子どもを預けてから9:00に出勤し、余裕を持って子どものお迎えに行ける17:00に退勤。また、保育園がお休みの日曜と祝日は定休日にして、子どもと過ごす時間にしています。

働く時間は以前に比べると限られるようになりました。でもその分、以前よりもしっかりオンオフの切り替えをしています。それによって、仕事の時間は今まで以上に無駄のないようにと考えられるようになりました。

産休復帰後は、SNSで積極的に子どものことをアップしていたので、小さなお子さまのいらっしゃるママのお客さまが増えたと思います。私自身も出産・育児を経験したことで、子育て中はなかなか髪に手間をかけられないことや、産後の髪質の変化などについても、実体験を踏まえてアドバイスができるように。お客さまと子育てについての情報交換もできるのも、とてもうれしいです。

また、ママのお客さまが増えたことで、赤ちゃんのお客さまも増えたと思います。私自身も子どもの扱いに慣れたので、手が空いているときは他のスタッフが担当しているお客さまのお子さまのお守りをすることもあります。

産休育休が自身を客観視するきっかけに。今のほうが、生き生きしている！

産前は、センスアップや技術アップのためにと、休日も作品撮りをしたり、映画鑑賞や美術館に行ったり、人脈を広げるために人と会ったり…ほぼ仕事のことしか考えていませんでした。本来は大好きな仕事や趣味が義務化してしまい、日々プレッシャーとの戦いになって、心から楽しめていない部分もあったと思います。

しかし、産休育休に入って美容の仕事から少し離れたことが、美容師という仕事や自分自身を客観視する機会になりました。それによって、改めて美容の楽しさ、私は美容師という仕事が好きなんだと感じられたんです。

今は「プライベートも楽しむ！」というスタンスになり、自分の好きなものややりたいことを積極的に詰めていくことができています。オーナーやまわりのスタッフにも「子どもを産んでからのほうが生き生きしていて、いいね」と言ってもらえるようになったんですよ。

感謝を忘れずに、頼れる環境を作って。頑張りすぎずに楽しんだもん勝ち！

育児と美容師のキャリアを両立させていくには、サロンスタッフやお客さまと信頼関係を築くことが何よりも大切です。そして、常に感謝の気持ちを忘れずに、周りに頼れる環境を作ることができればいいと思います。

どんな些細なことでも、報告・連絡・相談を欠かさないこと。そして、育児中だからといって仕事に妥協することがないよう、全力で取り組むこと。この2つができていれば、育児と仕事の両立はまったく問題なしです！　甘えられるところは仲間に甘えて、頑張りすぎずに。仕事も育児も、楽しんだもん勝ちですよ！

プロフィール
kilico.
トップスタイリスト／佐藤麻衣子（さとう まいこ）

北海道理容美容専門学校卒業。2008年よりkilico.に参加。2014年から、産休に入る2017年までショップマネージャーを務める。サロンワークを中心に、美容業界誌、ヘアカタログ等でも活躍。ナチュラルからモードなスタイルまで、幅広い年齢層から支持を集める。

Instagram： @mai_co

＞broocH杉山さんがお客さまにもらった、復帰後すぐの不安を吹き飛ばした言葉とは？