二十歳の頃、どう過ごしてた? 坂狩トモタカさんの二十歳の頃。

─怒られても立ち直りは早いタイプでしたか?

 

どちらかというと、なんでこんなに怒られないといけないんだろうって気持ちの方が大きかったので、落ち込むとかじゃなかったです。自分より練習してない人にそんなこと言われたくない、って本当に不機嫌な態度をとってましたね。それもあって余計に嫌われてたんじゃないかな。

 

 

落ち込むことはなかったけど、周りがどんどん世に出て行ったり、活躍するのを見て悔しい思いをすることはありましたよ。この仕事って、そういう優劣がはっきりわかるじゃないですか。だから、仕事がないときの辛さの方が大きかったです。それは、スタイリストになってからもそう。お客さまがゼロとか、ノーゲストのタイミングとか、なにやればいいんだろう?みたいな。今みたいにSNSもないから、ウィッグ切るしかないし。今でこそお仕事をいただくことも増えましたけど、暇な自分って本当に最悪だったから。

 

─今振り返って、あの頃こうしておけば良かったと思うことはありますか?

 

その時にできることはやっていたので、特にないかも。強いていうなら英語かな。英語ができていたら、今の自分や、ここに辿り着くまでのビジョンとか、目標も変わったのかもなとは思います。

2年目のとき、コツコツ貯めたお金で目標だったニューヨークへ一人旅に行ったんですよ。英語は喋れなかったし、ガラケーだからアプリで翻訳とかもできないので、コミュニケーションは全部ノリと勢い。目の前の人と仲良くなるためにできることと言ったら、髪を切ることしかなかったんです。でも、もしその時に英語が喋れていたら、もっと違う選択や可能性があったかもしれないなって。

語学ができたら違う世界が見られたかもって、きっと僕に限らず永遠のテーマなんでしょうけど。そこは若い頃から力を入れていたら、今見えるものも違ったかもしれないなと思いますね。

 

二十歳のみんなへ

 

 

その世代の、その時代の頑張り方っていうのがあると思う。僕らは「大変エピソード」を話しがちだけど、今の子達には今の子達なりの大変なことがたくさんあるから。

一番はスマホの存在ですよね。常にスマホがあるから、いくらでも努力できてしまうし、努力している人も、逆にしていない人も、明確にわかる。その差に自分で気づけてしまうのが、今の時代の大変さだと思うんですよ。僕達の頃は、誰がどこでどれくらい努力しているかなんて知らなかったから、自分の中の限界値を目指せばよかった。けど、今は『自分より頑張っている人』や『自分より結果を出している人』が目に入ってしまうから、劣等感を感じやすいのかなと。

でも、結局は自分のペースでいいと思うんですよね。未来は、自分が納得して「やり切った」と言えることを、どれだけ積み重ねていけるかでしか作れないから。1カ月でも1年でもいいから「全力でやり切った」と思える経験を積み重ねる。周りと比べるよりも、そのポジティブな思考を持つといいと思います。

 

僕から言えることは、時間は全員に平等だということだけです。平等に与えられた時間という資産を、自分の夢や未来に向けて投資できるよう、どう使うのかを考えておくといいと思いますよ。

 

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お金がないアシスタント時代、よく食べていたものは…?

 

 

(文/岩木日向子 撮影/菊池麻美)

 

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