【1000万プレイヤーの独立】新屋敷建伍、SIA TOKYO “リスタート宣言”。積み上げたすべてを疑った日から、すべてが動き出した

 

学びの源は“現場とSNS”

 

――技術面では、どのように積み上げてきたのでしょうか?

 

一番の土台になっているのは、新卒で入社したサロンで身につけたベーシックですね。技術マニュアルがサスーンの系譜にある体系だったので、基礎の精度がとにかく高い。「真っ直ぐ、正確に切る」という考え方は、今でも自分の軸として残っています。

 

ただ、そこに固執しているわけではなくて、僕自身はいろんな出会いの中で技術をアップデートしてきました。さまざまな美容師さんから影響を受けて、いいと思ったものを自分なりに取り入れていく。いわゆる“いいとこ取り”ですね。

 

例えばグラデーションのカットでも、教科書通りに引き出して切るのではなく、あえて髪を下ろした状態のまま切ることも多いです。その方が仕上がりのイメージとのズレが少ないですし、結果的にスピードも上がる。そういった判断は、現場での経験を通して感覚的に学んできました。

 

 

学びの場としては、サロンワークはもちろんですが、SNSの存在も大きいですね。今は多くの美容師が技術を発信しているので、市場のトレンドやニーズをリアルタイムで捉えながら、自分の中に落とし込むことができる。どちらかというと独学に近いスタイルで積み上げてきたことが、今のオリジナリティにつながっていると思います。

 

技術は理論やルールも大切ですが、それ以上に「自分がどう感じて、どう表現するか」が重要だと考えます。それが、最終的に“似合わせ”の精度につながっていくと思うんです。

 

また、これまでマンツーマンでの施術を長く経験してきたので、スピードと生産性は常に意識しています。カットカラーでおよそ1時間10分。限られた時間の中で最大の価値を提供するためには、技術力だけでなく“どう提供するか”まで含めて設計する必要がある。その意識が、今のサロンワークのベースになっています。

 

 

 

――新屋敷さんにとって、前社での経験も大きかったのでは?


そうですね。自分自身が「売れた」と実感できたのは、間違いなく前社に在籍していた時期です。Instagramの運用も試行錯誤しながら改善していく中で、徐々に予約が取りづらい状態になっていき、フォロワーも一気に伸びていきました。もともとはボブスタイルを軸に発信していて、フォロワーも1万人ほどだったんですが、そこからショートボブへと打ち出しを広げました。より“似合わせ”にフォーカスしたことで、お客さまの層も広がっていった実感があります。

 

当初は1席のみのマンツーマン体制でのスタートでしたが、その環境で月間売上660万円を達成したことも。アシスタントもいない中で、施術はもちろん、掃除や材料発注まで全て自分。シャンプーやドライのスピードも自然と磨かれていきましたし、カラーの放置時間はすべてSNSの更新に充てるなど、時間の使い方も徹底的に最適化していました。常に「どうすれば最大化できるか」を考え続けていた時期でしたね。

 

正直、あの頃は自分の限界を超えていたと思います。ただ、それだけやり切った経験があるからこそ、今の自分があるとも感じています。その後、サロンの移転に伴って席数が増え、より多くのお客さまを担当できるようになってからは、月間売上1000万円を何度か達成することができました。

 

 

 

>“1000万円”の意味と、その先に見えたもの

 

 

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