「上を目指す」ための転職は、必ず自分の力になる

一人だけでやっていたら「その先」に行けない

 

今のサロンに入ったのは、「一人でやれることには限界がある」と感じていたから。例えば、僕はカウンセリングには自信があったのですが、一人で考えているうちは「その先」に行けないんですよね。さらにハイレベルなカウンセリングを習得するには、多くのナレッジを持つ、大きな会社に入るのが近道だと思ったんです。

 

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オープニングから入ったこともあって、最初は集客面で苦労しました。じっとしていても仕方がないので、自主的に休みの日も、集客するために奔走していましたね。その甲斐あって、2年目以降、次第に指名客も増えて、社内の昇格規定の通り月150人の指名客を獲得し、トップスタイリストに。2014年からは、店長を任されています。

 

年齢・経験的にも店長になったタイミングは早いほうですが、スピーディーに昇格できたのは転職経験が生きているからかもしれません。

 

前の職場の先輩の「お客さまの前では、7つの自分を持て」という言葉から、お客様に合わせて、子供になったり、お兄さんになったり、幅広い接客スタイルを持つことを学びました。

 

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お客さまから見たときの第一印象についても徹底的に考え続けてきました。基本的にはお客さまの話に、心を傾けることが大前提。そのうえで、ちょっとしたサプライズを感じていただけるように、あえて目立つ登場の仕方はしないなど、細かいところまで気をつけています。

 

そして、笑顔で毎日をスタートするということ。明るい表情でいれば、大抵の仕事がうまくいきます。これはどこの職場でも同じでした。こんな風に、これまで培ってきた経験や知識をフル活用して、店長として地域一番店を作っていくこと。これが今の僕の目標です。

 

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転職活動中の美容師へメッセージ

給与や待遇、休日などの条件がいいところに転職しようと考えるのは間違いではないと思います。せっかくサロンを変わるのなら、夢のある環境で働きたいと思うのは当たり前ですから。それに、キチンと筋を通して辞めれば、人と人とのつながりは持続できます。そういう意味でも、去り際を美しくすることが大事かもしれませんね。

 

プロフィール
グランドソシエ 新横浜店
玉元 真貴(たまもと まさき)

沖縄県出身。福岡南美容専門学校卒業。上京後、神奈川県内のサロンに就職。その後、個人店、カット専門店、地域密着型チェーン店など、さまざまな業態で経験を積み、グランドソシエ新横浜店のオープニングに参画。現在は店長として活躍している。

http://www.hair.socie.jp/shop/gs_shinyokohama/

 

 

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(取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

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