動画業界という大海に美容師も参戦!人物を撮る視線、ストーリーを吹き込むシネマティックな映像美。

動画は全て独学。動画理論は、美容師の仕事にも共通している。

 

 

カナダで美容師をしながら、手探りで動画を撮り始めていくうちに、動画の仕事も受けるようになりました。最初のうちは知り合いを通じてでしたが、それをSNS上にアップすると、新規受注に繋がっていく。そこで動画を仕事にしていこうと心に決めました。美容師の仕事も好きだったので、ゆくゆくはWワークができればいいな、と。

 

動画制作については完全に独学なんです。動画制作を仕事にしていくためには、まずは理論を学ぶことが必要でした。動画って、ビデオカメラを構えてRecボタンを押せば誰でも撮れちゃうんですよ。しかし仕事にしていくなら、何をどう見せたいかを考えた上で、画角やアングルなどのカメラワークを決めていきます。主題を何にして、副題を何にするか。そういう理論的な部分は、美容師の仕事と似ているんですよね。

 

美容師の仕事は、お客さまが求めるヘアスタイルを作るだけではないんです。「そのヘアスタイルになった時に、どうしたいか。どうなりたいか」を考えて作ることが大事。その先の目的までを考えてた上でデザインしていきます。またクライアントに喜んでもらえる仕事です。それは美容師と動画に共通することだと思います。

 

カナダで1年間美容師として働いた後、日本で本格的に美容師と動画のWワークをやっていくため2019年に帰国しました。現在は週3〜4日がサロンワーク、それ以外は動画制作のための打ち合わせやロケハン、編集作業などに費やしています。自分が強みとしているのは、実写にこだわった映像表現。CGやアニメーションも技術的には可能なのですが、あくまでも実写で美しく撮影し、シネマティックな映像を作りたいと思っています。

 

 

Q,撮影に使っている機材は?

 

メイン機種として使っているのは、Sony α 7 IIIと、α7SⅡの2台。手ブレさせないで撮り続けるためには、フルサイズでありながらも軽さも重要なんです。また実写にスムースなカメラワークのためにスタビライザーは必須です。

 

Q.動画編集で使用するソフトは?

 

AdobeのPremiere Pro、After Effects、Adobe Photoshopを使っています。After Effectsはモーショングラフィックソフトなんですが、あくまでもタイトル作成として文字に動きをつける程度にしています。どちらかというと映像としての色彩、陰影、情感にこだわって実写の美しさを表現するクリエイターでいたいと思っています。

 

プロフィール
美容師&動画クリエイター
川間 将彦(かわままさひこ)
鹿児島県出身。福岡の美容学校卒業後、上京。表参道でのサロン勤務を経て、ワーキングホリデービザでカナダへ渡る。カナダで1年間の美容師生活をおくりながら、動画撮影のノウハウを習得。2019年5月に帰国。現在は、神奈川県川崎市にある「nico△」でのサロンワークの一方で、動画クリエイターとしても活躍中。
Instagram:kawama_masahiko

 

 

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