大人世代のお客さまから愛される秘訣-ALICE by afloot松盛友美子さん-

 

東京・自由ヶ丘の人気サロン「ALICE by afloot(アリス バイ アフロート)」の松盛友美子さんは、26歳という若さで副店長に抜擢された逸材。美容師になりたいと思ったのは、高校生の頃、美容室で初めて髪にコテをまいてかわいくしてもらったときに感激し、「こんなに人をよろこばせることのできる仕事は他にはない!」と思ったから。「どうしたらこの人はよろこぶのかな」と常に考えてしまうという松盛さんのまわりには、ゆったりとやさしい空気が流れています。世代を問わず、多くのお客さまから支持を得ている理由には、その人柄にもありそうです。

 


 

仕事場では常に敬語で、慣れ合い過ぎないのがちょうどいい

 

専門学校卒業時の就職活動では、有名店へのあこがれはあっても面接を受ける勇気がなくて、就職先を先生に紹介してもらいました。その後1年たたないうちにアフロートに転職しましたが、そのときも前の美容室で一緒に働いていた先輩からの紹介でした。

 

学生のときにずっとバレーボールをやっていて根性はあるのですが、すごく人見知りで……。アフロート入社後も現場の雰囲気になかなかなじめず、上司に呼び出されてずいぶん心配されました。まわりからは、すぐに辞めると思われていたみたいです。半年くらいは誰ともしゃべれなくて、おびえながら働いていました(笑)。

 

 

でもあるとき、このままではダメだと思って、自分から心を開こうと決意しました。自分のことを話さない限り、相手も心を開いてはくれない。自分から頼らないと、頼ってもらえない。人と良好な関係性を築くには、自分が変わらないといけないことに気づいたんです。

 

そうして少しずつ周囲と打ち解けることができましたが、ただひとつ、当初から変えずにこだわっていることがあります。それは誰に対しても敬語を使うこと。仕事の人間関係は、ある程度距離を保ったほうがうまくいくように感じ、先輩はもちろん、同僚や後輩に対しても敬語を使うスタイルを貫いています。慣れ合ってしまうと後輩にも指示をしにくくなりますし、タメ口で注意をすると何かえらそうに聞こえてしまうように感じて……。私には敬語の距離感がちょうどいいんです。

 

接客は信頼できる先輩から盗んで学ぶ

 

 

入社後には、鳥居菜美子さん(現「Maria(マリア)」トップスタイリスト)のメインアシスタントにつきました。鳥居さんのお客さまは30代以降の方が多く、軽率にならないよう、言葉づかいに気をつけていました。お客さまから信頼される存在になりたいと思い、鳥居さんの立ち居振る舞いをよく観察して、接客や話し方を勉強しました。今、30〜40代のお客さまからご指名いただくことが多いのですが、その際にも、このときの経験が役立っていると思います。

 

人間性や仕事への姿勢は、人に教わって学ぶのではなく、模範となる先輩のやり方をよく見たり、自分自身を客観的に捉えたりして、現場で学び取るものだと思っています。後輩にもそうして模範となる先輩の行動をよく観察して真似をするように伝えていますし、年上の部下にあたるスタッフには細かく指摘するより、見本になる行動をして欲しいとお願いするようにしています。

 

>人間性を磨いて、「会いたい」と思ってもらえる人になりたい

 

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