やりたいと思ったことに素直に向かってみる〜LOAVE AOYAMA一色さおりさんの自分自身の育て方

人のために時間を使える心の余裕が出てきた

 

 

今はサロンワークをベースに、撮影の仕事もしています。ネイリストだった頃からのお客さまのご要望があれば、ネイルをさせていただくこともあります。今後はサロンワークをベースに、ヘアメイクなどのクリエイティブな仕事もどんどんやっていきたいです。それに加え、スタッフの教育にも力を入れて、ともに成長していけたらいいなと思っています。

 

いまは仕事やプライベートも充実していて、毎日、とても楽しく過ごしています。母を海外旅行に連れていきたい、という夢も叶えることができました。自分だけではなく、人のために時間やお金を使うことによろこびを感じられるようになり、私もだいぶ、大人になったなと感じてもいます(笑)。20代で結婚したので、そろそろ妊娠出産を考えてもいい時期ですが、いまはこのまま、もう少し楽しみたいという気持ちです。

 

家族やお店のスタッフなど身近な人たちの間では、お互いに高め合っていくなかで、乗り越えるべき課題も生じてくるものです。そうしたことも含め、さまざまなことを感じて人間的にも成長しながら、この先も、美容師としての表現活動を続けていけたらいいなと思っています。

 

応援メッセージ

 

 

美容師を続けていくなかでは、つらいこともあると思います。そんなときは、もう一度、なぜ美容師になりたいと思ったのか、スタート地点に立ち返ってみるといいと思います。そして、当初思い描いていた夢を叶えるためには、今、何ができるのか、どんな技術が必要なのか、何がイヤだと感じ、何に困っているのかなど、細かく書き出して、整理してみるといいと思います。

 

イヤだと感じていることに対しては、それは解決できるのかできないのか。解決できないのなら無視しちゃってもいいものなのかを分別してみる。そしてもし解決できないなら、気持ちを切り替え、自分がいまやりたいと思っていることに目を向けてみてもいいのかなと思います。そしてそんな自分を責めず、少しでもいいので、褒めてあげることも忘れないでほしいですね。

 

美容師以外の仕事をやりたくなったら、私のように、自分の気持ちに正直に、突き進んでみてもいいと思います。今は「こうじゃないといけない」という縛りからどんどん自由になっている時代です。美容師の資格がある以上、いつからでも再スタートできます。年齢も関係なく、すべてはやる気の問題。自分自身が本当にやりたいことを、大切にしていけるといいのではないかと思います。

 

 

プロフィール
LOAVE AOYAMA
スタイリスト
一色さおり(いっしき さおり)

広島県出身。アーデン山中ビューティーアカデミー(現たかの友梨美容専門学校)卒業後、原宿の美容室に就職。5年間勤務後、退職。その後、ネイルスクールに通って学び、ネイリストとして約5年間活躍。30歳で美容師として復帰。現在は「LOAVE AOYAMA」でスタイリストとして、サロンワークを中心に、撮影などのヘアメイクとしても活躍している。

 

 

(文/揚石圭子  撮影/泉山美代子)

 

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