心を動かす言葉を集め、クリエイティブ・マインドの核を育てる -DADA CuBiC 古城隆さんの習慣 後編-

コツコツ当てにいくより、フルスイングで三振かホームランがいい

 

 

「売れっ子モデルは誰一人使わなかった」というセリフにも共感しました。僕も自分でモデルさんを選ぶときは、人気のモデルさんよりは、あまり撮影経験がなく、カメラの前で緊張してしまうくらいの子がいいです。作品の意図を伝えて、いかに良い作品までもっていけるか。それでモデルさんが違う自分を発見して喜んでくれるのがうれしいんですよね。

 

「曖昧な反応はなく、白か黒だった」というセリフも響きました。僕もクリエイションするときには、いろいろな人になんとなくいいねって評価されるよりも、好き嫌いがわかれるものをつくりたい。フルスイングの三振か、ホームランがいい。安打はいりません安打は打てるようになったので、自分自身が取り組むときにドキッとしないんですよ。そういう意味でも2019年の撮影ではフルスイングできたと思います。

 

 

2019年は時代を変えてきたファッションデザイナーの言葉に、とても共感しました。そして、2020年で美容業界に入って20年。オリンピックも開催される節目の年です。2020年はこれまで培ってきた、僕が最も大切にしているヘアデザイン力、美容師としてのクリエイションを発信する機会をつくりたいと考えています。

 

【古城さん作品】

 

プロフィール
DADA CuBiC
アートディレクター
古城隆(こじょう たかし)さん

2000年DADA CuBiC入社。02年三都杯グランプリ受賞。04年よりD.D.A.講師を務める。これまで多くの業界誌にて連載ページ・作品ページを担当。2011年には故植村隆博氏との共同著書「Basic Cut Bible vol.1」を新美容出版㈱より発刊、2013年には「正確なフォルムコントロールのための スライス徹底マスター」を㈱女性モード社より発刊。2019年Japan Hairdressing Awardsにおいてグランプリ獲得。

(取材/外山 武史・撮影/菊池 麻美)

 

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