心を動かす言葉を集め、クリエイティブ・マインドの核を育てる -DADA CuBiC 古城隆さんの習慣 後編-

流行を追うよりも作り手の存在感をいかに出せるかにこだわりたい

 

 

僕は1990年代の前衛的なファッションデザイナーのスピリットがすごく好きです。流行に左右されず、信念を貫き通している。自分もそうありたいなと思います。

 

今、僕は審査員としていろいろな作品を見せてもらう立場になりました。フォトコンテストなどで作品を見ると、「流行りの画づくり」が顕著に見えてくるんです。とても完成度が高く素晴らしいので、否定するつもりはありません。けれど、作り手の存在感をどれだけ強く出せるのかというところが大事だと思っています。

 

雑誌のファッションページはファッションのプロが作っているから洗練されています。でも、それを見て、真似をしてつくった作品は、「あ、作っているな」という感じが出てしまうんです。最近では、作品撮りをする人が増えていますし、美容師がつくる作品は全体としてレベルがあがっていると思います。上手だなと素直に思うし、ファッショナブルだなとも思うのですが、「ドキッ!」とするものが少ない。「これは誰が作ったんだろう」と興味がわいてくることがあまりないというか…。僕自身は、流行に逆行したくなるタイプですし、全然違うテンションのものを作りたくなる。だからこそ映画で見た「万人を喜ばせようとすると行き場を失う」っていう言葉が刺さったんだと思います。

 

>コツコツ当てにいくより、フルスイングで三振かホームランがいい

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